/masa晴読雨読 その8

今回は、メアリー・シェリー著《フランケンシュタイン》です。 読むきっかけとなったのは、本田透氏の著作《世界の電波男》に触発されてのことでした。 本作品を読了してみると、氏のいう通り、イケメンとキモメンーーひいては強者(環境に恵まれた者)と弱…

/masa晴読雨読 その7

今回はいつもと違い、漫画のレビューです。 もう漫画やリプレイのレビューも、こっちにまとめてしまおうかな(・ω・;) 今回紹介するのは、花輪和一著《刑務所の中》。 改造エアガン所持で実刑を受けた作者の、獄中体験記です。 本を開くと、まずはその綿密な…

0から始めるシナリオメイキング STEP9

予備知識なしの状態からシナリオを作ろうという、この企画。 なにげにすまさじい文量になってしまいましたね……。 ですが、今回が最終回。 最後まで書かせていただきたいと思います! 【テストプレイをする】 前回までで、シナリオはいちおう完成です。 ただ…

0から始めるシナリオメイキング STEP8

【情報をまとめる】 クライマックスまで決まったら、事件の存在や真実をPCに理解させるための情報を決めましょう。 必要な情報としては、アイデアで出した要素に関するもの、そしてそれぞれの因果関係が主になります。 実例のシナリオで必要な情報は、 “美…

0から始めるシナリオメイキング STEP7

【クライマックスの設定】 オープニングを決めた後は、終盤の盛り上がり所であるクライマックスを設定します。 クライマックスとは、シナリオにおけるPCの目的が果たされるかどうかを決定する場面のことです。 刑事ドラマでいうなら、犯人との最後の大捕り…

0から始めるシナリオメイキング STEP6

【オープニングの設定】 概要のまとめと肉付けが済んだら、オープニングーーどういう始めかたで、PCを事件に関わらせるかーーを設定します。 オープニングの種類は主に2つ、“押し”と“引き”に分けられます。 “押し”は、PCを強制的に動かす手法。 “引き”…

0から始めるシナリオメイキング STEP5

【シナリオの概要をまとめる】 ここで、改めて事件の概要をまとめてみましょう。 「病気に悩まされる美少女は、何者かの視線を感じ、通院できずにいた。視線の正体は悪の組織の実行部隊。美少女の体の秘密を狙っていたのだ。一方、正義の組織側は悪の組織が…

0から始めるシナリオメイキング STEP4

【各種設定の肉付け】 ここまででシナリオの基本的な構造ができました。 あとは、各設定を肉付けしていきましょう。 肉付けをする際には、アイデアや事件、PCとの関わりやPCの設定などを各個書きにして考えていくと便利です。 例によって、実例を挙げて…

0から始めるシナリオメイキング STEP3

【PCとの関係の設定】 前回までで、事件とPCの目的が決まりました。 今度は、この事件にPCがどう関わるのかを決めていきましょう。 PCの人数は、だいたい3〜5人が基準です。 ということは、事件に関わる方法やシチュエーションを、最大で5パター…

0から始めるシナリオメイキング STEP2

Q.なんで飛び飛びなの? 死ぬの? A.毎日書くというプレッシャーに負けて、考えがまとまらなかったからでござる。 【事件の設定】 アイデアが決まったら、それを元に事件を組み立てていきます。 ただし、まだ詳しくは決めません。 大まかにどんな事件か…

/masa晴読雨読 その5

今回は、サガン著《悲しみよこんにちは》です。 【あらすじ】 15年前に母を亡くし、奔放にして享楽的な父を持つ少女、セシル。 彼女もまた、父に似た性質を持ち、2人で刹那的な快楽に満ちた生活を送っていた。 そんな2人が、父の恋人エルザとともに海岸…

/masa晴読雨読 その4

今回は、ヘミングウェイ著《老人と海》を読了しました。 サンチャゴ、ジョセフ・ジョースターで脳内再生余裕です。 【あらすじ】 キューバの老漁師サンチャゴは、長い不漁にもめげずに、今日も海へ。 そこで出会った巨大なカジキと3日3晩の死闘を繰り広げ…

0から始めるシナリオメイキング STEP1

この記事では、何の予備知識もない状態から、運用可能なシナリオを作れる方法を紹介していきます。 【まずはアイデアから】 まずは、シナリオの根本であるアイデアを考えましょう。 ここでいうアイデアは、シナリオ全体のシチュエーションであったり、重要な…

/masa晴読雨読 その3

独断と偏見による活字レビュー、/masa晴読雨読。 今回は、海外の純文学、カフカ著《変身》です。 【あらすじ】 主人公グレーゴルは、ある朝起きると、一匹の巨大な虫に変わっていることに気づく。 驚き、恐怖する周囲。 なぜ変身したのか、その原因も明かさ…

/masa晴読雨読 その2

独断と偏見による読書レビュー、/masa晴読雨読。 今回は、シェイクスピア著《マクベス》! いきなり戯曲かよ!と思った方、申し訳ありません。 だって、上から順に読んでいったらこうなったんですもの(;ω;) 【あらすじ】 スコットランドの武将マクベスは、…

/masa晴読雨読 その1

国語力(こくごちから、と読む)の向上を急務と判断したワシは、サークルメンバーの導きに従って、読書に励むことを決心いたしました。 目標は1日1冊以上。 活動の証明として、また国語力の上昇を図る目安として、再び導きに従って、読了した本のレビュー…

TRPGにおけるステージの歴史について

テーマを決めつつ、TRPG論を述べていますが、早くもネタぎれです(死) 思いつきもしないので、ここは優しい読者様がお題を出してくれることに期待するしか……! と、冗談はさておいて、今回はステージという概念と、その歴史について私見を述べたいと思…

TRPGの衣食住

今回はTRPGの衣食住について、思うところを述べようかと思います。 服にせよ、食事にせよ、住居にせよ、TRPGではそれほど重要な意味をもって運用されることは、ほぼありません。 空腹ルールや防寒ルールなど、よほどルールが細かくなければ。 TRP…

どうしようか

前回の日記で、以前と同じように毎日書いてみよう、といってみたものの、じゃあ何を書くか、というのがまったく思いつかない状態です。 まず、文章力と国語力向上が急務なわけで、その目的をかなえるようなものでなくてはなりません。 いまだ書き上げていな…

蓄積型情報判定

TRPG論考を読んでてティンときたので、さっそく記録。 セッションをしていて時々不都合に思うのが、「たいていの事件は1日で解決してしまう」ことと「情報収集苦手な人は空気になる」こと。 情報収集苦手な人の空気化が不都合なのは当たり前として。 な…

その手リプレイ、第7話スタート

2009年5月19日分から、デモパラリプレイ『その手』シリーズ第7話を連載しています。 だいぶブランクが空いて、去年はスカスカですが、これから猛烈に埋めていこうと思います。 更新次第、またお知らせしますので、よろしくお願いいたします。

ある夜のこと

ある夜、ワシが横になりながら本を読んでいたところ、開け放した窓の向こう側から、子供の泣き叫ぶ声がするのを聞いた。 男の子だった。 少し聞こえにくかったのを考えると、ワシの住むアパートから300mほど離れた位置にある、公営住宅のようなマンショ…

おげええぇぇぇ……

め、目眩が激しくて気持ち悪いいいぃ。 吐き気抑える以外なにもできねえ……。 ボスケテ……。

《ガンダム00セカンドシーズン》

前シーズンよりずいぶん間が空いてから、全話観終わりました。 わりとお上品だった前シーズンに比べ、「顔が歪まないキャラがいない」といえるくらい、ほぼ全てのキャラが負の感情を面に出しています。 前シーズンまでがキャラとしての描写だったとすれば、…

ふと思ったこと その2

福本作品の言い回しが、シェイクスピアの《マクベス》っぽい気がしてきた(笑) 他シェイクスピア作品を読んでないので、《マクベス》に限定してしか比較できないけど、言い回しとか語呂がそれっぽくない? まさか、あの独特の台詞回しが戯曲に通じていると…

ふと思ったこと その1

ワシは、《異邦人》(カミュの小説)の主人公と同じじゃないのか、と思い始めてる。 どこがどう似てるとは言えないけれど、ともかく全体的に。 たとえば、世間一般の価値観からは離れてるのに、ある程度社会に(たとえ表向きにせよ)順応しているところとか。…

デモパラ・ガチ講座 エキドナ編

事実上、最後のサプリとなった《ディアボロス・エボリューション》から、悪魔寄生体の女王エキドナを紹介。 【基本スタイル】 攻撃・防御・回復などを一手にこなす万能タイプ。 どの能力も高水準で使い勝手が良いため、どんな戦況にでも対応できる。 【基本…

レレレリプレイ『黄昏色のポートレイト』あとがき

はい、本当に長らくお待たせいたしました。 ようやくレレレリプレイ第二幕のお届けです。 今回はかなり難産でした。 ロールプレイ重視のセッションだったのでセリフ量は多く、それに比例して補完や説明のためのセリフも多くなり、総計して20幕を越える分量…

《レレレ》リプレイ 『グラフィティ〜黄昏色のポートレート』第20幕

【飛鈴】:モデルは、出撃前の兵士。手当てもそこそこに、避難所から出ようとしてるとこ。身体のいたるところに巻き付けられた包帯や兵士の表情が、戦いの長さと人々の疲れを物語る。タイトルは『ありふれた日常』。【GM/監督】:得点は、70点!【飛鈴…

《レレレ》リプレイ 『グラフィティ〜黄昏色のポートレート』第19幕

【ピカット】:ようやく解放された俺は、ボロボロだった。特に腕は、何かを握ろうとするだけで激痛が走る始末。カメラで撮影なんて無理な話だ。【GM/監督】:よく、この場面で自分を追い込むね(笑)【ピカット】:まあ、群像劇だからな。人間の光と闇は…