0から始めるシナリオメイキング STEP2


 Q.なんで飛び飛びなの? 死ぬの?
 A.毎日書くというプレッシャーに負けて、考えがまとまらなかったからでござる。




【事件の設定】
 アイデアが決まったら、それを元に事件を組み立てていきます。
 ただし、まだ詳しくは決めません。
 大まかにどんな事件かを設定するだけです。
 どんな事件かーー事件の種類は大まかに3つに分けられます。
 1つ目は“被害”(誰かが悪役から被害を受ける)。
 2つ目は“探索”(なにかを無くしたので探しだす、求めている宝を見つける)。
 3つ目は“確保”(要人の護衛、宝の奪取など)。
 また、1つの事件の中に、これらの要素が複数入る場合があります。
 今回の実例では、被害(悪の組織による被害)+確保(美少女の安全と通院できる環境を整える)といった事件にすると、自然な流れとなると思います。
 「悪の組織に狙われていることで、通院できない美少女。美少女の病状は日に日に悪化しており、早急に通院させてあげないといけない」 ここまでくると、もう完全に事件です。
 PCたちの出番となるでしょう。


【目的の設定】
 事件が決まったら、次にPCたちがそのシナリオで果たすべき目的を設定しましょう。
 といっても、この部分はとても簡単に決まります。
 事件の内容によって、目的もあるていど決まってくるからです。
 “被害”ならば、被害を与えてくる悪役を倒すことが目的になります。
 “探索”なら、目的の品や人物を見つけてくることが目的に。
 “確保”なら、目的の品や人物を奪ってきたり、守ったりすることが目的となります。
 今回の実例では、“被害”と“確保”が合わさった事件となっています。
 なので、目的は「美少女を狙う悪の組織の実行部隊を倒すこと」「美少女を悪の組織から守り、通院できるようにすること」となります。
 悪の組織を倒すではなく、実行部隊を倒す、としたのは、余計な要素を省くためです。
 実行部隊だけなら、部隊員を設定するだけで済みますが、組織全体となると、その規模や指揮系統まで設定しなくてはいけなくなります。
 非常にめんどくさいので、そこまではしません。
 シナリオを作る時は、なるべく設定が少なく済むようにするとよいでしょう。




 今回はこの辺で。
 それではまた次回お会いしましょう。