0から始めるシナリオメイキング STEP1


 この記事では、何の予備知識もない状態から、運用可能なシナリオを作れる方法を紹介していきます。




【まずはアイデアから】


 まずは、シナリオの根本であるアイデアを考えましょう。
 ここでいうアイデアは、シナリオ全体のシチュエーションであったり、重要な人物であったり、キーアイテムです。
 つまりは、シナリオで必ず使う要素のことですね。


 この記事の趣旨から考えて、ここは自身の体験をアイデアにしたほうがいいでしょう。
 予備知識もアイデアもない、という前提ですからね。
 現実の体験を元にする際に大事なことは、“極端にデフォルメする”“成功談ではなく失敗談を元にする”ということです。


 実例を挙げるために、ワシの体験を元に作っていきます。
 ワシは現在、通院しているのですが、体調が悪かったり通院日の前日にかぎって眠れなかったりと、なかなか予約日に通院できていません。
 で、これをシナリオのアイデアとして使う際には、もっと極端にして「通院しない男」としましょう。
 今回のシナリオは、「通院しない男」を中心にして作ることにします。


 いえ、ちょっと待ってください。
 ……うーん、これだと、ちょっとパンチが効いてません。
 話の中心になるのが「通院しない男」では、いまいちムサイと思いませんか?
 ここは体裁を整え、彩りを加えるためにも、男を美少女に変更しましょう。
 「通院しない美少女」……なんだか、事件の香りも増してきたように感じます。


 では、なぜ通院しないのでしょう?
 体調悪かったり寝不足だから、では話が終わってしまいます。
 しない、のではなく、できない、のではないでしょうか。
 なぜ?
 リアルな理由を考えるのもいいですが、ここは単純に勧善懲悪ものにしましょう。
 やはり、勧善懲悪ものが1番作りやすいからですから。
 なので、悪の組織に監視されているから、とします。
 「悪の組織に監視されているため、怖くて通院できない美少女」
 こうなると、もう立派な事件ですね。
 これでいきましょう。


 あ、スペースが尽きてしまったようです。
 では、また次回。