悪夢迷宮2


 強力になり、ナイトメアハンターたちに苦戦を強いるナイトメアラビリンスたが、強力であるがゆえの弱点がある。
 おさらいすると、ナイトメアの力の強弱は宿主本体の心の闇の深さに直結する。
 そして、ナイトメアウォールとは宿主の心の闇を自らを守る障壁とするものだ。
 つまり、ナイトメアウォールの強化型であるナイトメアラビリンスは、ナイトメアウォールよりも宿主の心の闇が強く表現された空間となるわけだ。
 ここにハンターたちが付け入る隙がある。
 なぜなら、ナイトメアラビリンスを探索することで宿主の心の闇を解明し、ナイトメアを倒すための要素を発見することができるようになった。
 このことは、調査が困難な原因による心の闇から生まれたナイトメアの打倒を容易にした。
 さらに、ナイトメアラビリンスを潜り抜けられるだけの実力を持ったハンターにとっては、面倒な情報収集をしなくて済む(ラビリンス内でナイトメア打倒と調査が同時に出来るため)ことは、悪夢事件の早期解決に繋がっている。
 ナイトメアラビリンスの強力さと脆さは、そのまま宿主の心の両面性を表現しているのかもしれない。