ステージ:タ・タ・リその1


〈始めに〉
 この記事は、TRPGシステム《ナイトメアハンター=ディープ》のステージの案を記したものである。
 ステージとは冒険の舞台のことであり、PCの活動範囲と言い換えてもいい。
 ステージという言葉が表れたのは、FEARの《ダブルクロス》が最初であり、それ以前はワールドなどと呼ばれていたものだ。
 《ナイトメアハンター=ディープ》の公式ステージは【町那加市】である。
 この記事が、普段とは違う《ナイトメアハンター=ディープ》を楽しむための素材となれば幸いである。





〈ステージ概要〉
 天変地異や突然の災害、または人一人の、ありふれた不幸。
 隠された伝承には、それらをもたらす者の存在について語られている。
 その者の名は『タタリ』。
 意図的に生み出された、具現化した災い。
 人や動物などに姿を変え、超常の力をもってあらゆる災厄をもたらす。
 『タタリ』を屠れるのは、『タタリ』と縁の糸で繋がれた者のみ……。


〈夢の力の扱い〉
 【タ・タ・リ】では、夢の力は『災いの力』と言われます。
 名前に反して、力自体はけっして邪悪なものではありません。
 ただ、多くの者が使い方や制御を誤り、災いを世界にもたらしたことから、『災いの力』と呼ばれ、忌み嫌われるようになったのです。
 一部では魔力やマナなど、別の名称で呼ばれている場合があります。


〈PCの立場・目的〉


 PCは全員、なんらかのきっかけで『災いの力』を強く持ってしまった者たち……『災厄者』です。
 『災厄者』は、一般的には超能力者や魔法使いとして扱われます(ほとんどは見間違いと認識されますが)。
 しかし、『タタリ』や『災いの力』について知識のある人々からは邪悪とされ、討伐される危険もあるでしょう。
 『タタリ』に影響を及ぼせるのは、同じ『災いの力』を持つ『災厄者』だけです。
 ルールやデータはナイトメアハンターとして扱います。


〈PCの敵〉
 具現化された災厄、『タタリ』がPCの敵です。
 ルール上、『タタリ』はナイトメアとして扱われます。
 『タタリ』を倒すには、『タタリ』が具現化する原因となった『ヨリシロ』の正体、そして『ヨリシロ』が『タタリ』を生み出すことになった要因(心の闇)を知る必要があります。
 また、『タタリ』に致命傷を与えられるのは、『タタリ』もしくは『ヨリシロ』と何等かの関係がある者だけです。
 『ヨリシロ』のほとんどは人間ですが、動物や物品、場合によっては場所が『ヨリシロ』になることも少なくありません。


生活様式


 現代日本です。
 『災いの力』については、一般人は知りません。