《BLEACH》306話より


 ――――“完璧なセッション”、か。

 世界には、完璧などというものは存在しないのだヨ。

 陳腐な言い回しになるがネ。
 それは事実だ。


 なればこそ凡人共は“完璧”に憧れ、それを求める。


 だがネ、“完璧”に何の意味がある?

 何もない。
 何も、何一つだ。

 私は“完璧”を嫌悪する。

 “完璧”であればそれ以上は無い。
 そこに“創造”の余地は無く、それは知恵も才能も立ち入る隙が無いという事だ。


 解るかネ?


 我々TRPGゲーマーにとって、“完璧”とは“絶望”だヨ。

 今まで存在したなにものよりも素晴らしくあれ。
 だが。
 決して完璧であるなかれ。

 TRPGゲーマーとは常にその二律背反に苦しみ続け、更にそこに快楽を見出だす生物でなければならない。


 つまり


 “完璧”などという頓狂な言葉を口にした瞬間に、既に君は私に敗北していたのだヨ。





 君を“TRPGゲーマーとするなら”の話だがネ。
























 《BLEACH》の306話のマユリのセリフを読んで、浮かんだ。
 反省はしてない。