R&R39号感想
遅ればせながら、R&R39号の感想を簡単に。
総括から言えば、不作だ。
《りゅうたま》と《NHD》の記事しか見るべきものがなくて、寂しい感じがする。
もう少しイラストレーターセッションが盛り上がれば、読み応えもあったんだが。
どうも《デモンパラサイト》は、ライトな印象のリプレイしか書かないようで残念。
やはり、シリアスプレイはユーザー側でやっていくしかないようだ。
不思議だ、システムと世界観はシリアスに向いているゲームなのに。
〜イラストレーターセッション〜
今回のメイン特集でもある《デモンパラサイト》リプレイ。
どうやら藤澤さんは、下品キャラで突っ走る様子。
デザイナーがひくほどのテンションの高さで、このシナリオを準備してたとは……、藤澤さなえおそるべしである。
なんせ、依頼が『全裸で走り回る少年を保護せよ!』
コンベンションでやったら、吹くかひくかのギャンブルシナリオになりかねない。
なにげに戦闘バランスはキツい(笑)
1LVキャラ4人相手に、3LVエネミー2体は、さすがにやり過ぎ(笑)
〜りゅうたま
新作紹介記事。
システムやルールはかなり独特。
簡単に、なおかつ選択肢を増やすように巧妙にデータが組まれていて、デザイナーのセンスがうかがえる。
また、GMにもキャラが存在し、物語が美しくなるようにPCたちに助力ができるようになっている。
しかも、助力のし過ぎでGMキャラが死んでもゲームオーバーと、かなりユニークだ。
そのユニークさは、単調になりがちな戦闘にも発揮されていて、GMやPLの工夫を生かすことに成功しているといえる。
感覚としてはローズトゥローズやフォーチューンクエスト、モンスターメーカーに近いものがある。
持ちシステムにしようとは思わないが、すごく興味がある。
一度やってみたい(笑)
〜NHD〜
今回もやってくれたサポート記事。
動物PC作成ルールと、そのセッションルールだ。
正直ややこしいので、自分できっちりフォローができる面子じゃないとできない。
もちろん、ある程度のシステム経験者でないと、無理。
ただ、プレイとシナリオの幅は確実に広がったので、GM向きの記事だったのかもしれない。
あと気になる記事がひとつ。
新作情報記事にて、和風な世界観の《デモンパラサイト》サプリが発表されていた。
単体でもルールブックとして機能するように作られているようで、なかなか興味深い。
ワシがこのブログにて、TRPGにおけるステージの重要性と効果を示してきたが、それがやっと実証されたということか!
……と勝手に盛り上がっている(笑)
真面目な話、《ダブルクロス》で明文化されたステージという概念は、TRPGシステム全てに組み込むことのできる優秀な概念だ。
たかがひとつのシステムだけのものとするには、もったいないと感じていたので、今回の動きはワシにとって朗報となった。
この調子で、ステージという概念が広まればいいな。