覚え書き 西部の魔女!設定その4


 ウイッチは魔法発動の高速化とともに、これまで不可能とされてきた魔法の多重発動を一般的なものにした。
 これは『カートリッジスペル』と呼ばれるもので、呪文と陣を圧縮し、意識の片隅に保存する技術。
 保存した魔法はいつでも発動でき(ただし、発動までに時間のかかるものもある)、これによって魔法を銃弾のように連射することが可能となった。
 ただし、魔法の圧縮や保存には前もって準備する必要があり、一度使ってしまった『カートリッジスペル』を補充するのは簡単ではない。


 一方の魔女たちも無為に時を過ごしていたわけではない。
 呪文と陣を追加して魔法を発動することで、効果を高める方法を開発した。
 『エクステンドスペル』と呼ばれるその技術は、魔法の威力や範囲、果ては性質を付加することさえできる汎用性の高いものである。
 また『カートリッジスペル』と違い、事前の準備も必要としない。
 ただし、追加分の呪文や陣の形成に意識を割く必要があり、魔法の使用回数が少なくなるという弱点も生まれた。