ラピュタに見るTRPG演出

この記事は今月の20日に書いてます(爆)
ワシの筆不精属性が全開になってることを、ここにお詫びします(平伏)




で、15日に《天空の城のラピュタ》のTV放送を見て思ったことをひとつ。


演出で怪我や気絶などの負傷をするのは、わりとストーリーが盛り上がる要素なのかな、と。


戦闘シーンのある作品ではたいていそうだけど、負傷しているキャラでもバリバリ動いて、けっこう戦えるなんて描写がある。
けど実際にはこんな事できるはずなく、痛みとかで動きが鈍るのが普通で、戦闘力はどうしても落ちる…はず。
でも見る限り、そんな印象も描写もない。
だからこうした作品の戦闘はかなりTRPG的だと思う。
ワシがこのことに気付いたのは、主人公パズーが海賊ドーラと共にシータを助ける1場面からだ。




破壊された城壁の破片に当たり、ドーラ気絶。
コントロールを失い、濠に落下しようとする乗り物。

同乗していたパズーが操縦桿を握り、なんとか水面激突を避ける。

が、このままだと岸壁にぶつかりそう。

必死に上昇させようとするパズー。
でも上がらない。

ドーラ、気絶から回復。
パズーを支えつつ、すぐさま上昇してぶつかりそうになるのを回避。




ほら(笑)
なんかTRPG的というか、ドーラの気絶が演出臭いでしょ?(笑)
たぶん、ラピュタがTRPGセッションだったら、こんなやりとりがあったはずなんだ(断言)




【GM】:巨人が放ったビームが城壁に命中、城壁が大小さまざまな破片をばらまきながら崩れ落ちる。
【ドーラ】:ならあたしゃ、破片が顔に直撃したってことで演出で気絶する(笑)
飛行機械がコントロールを失って、はばたきも停止だね。
【パズー】:ちょっ!!!!!(笑)いきなり何言ってんの!?おばさんっ!?(笑)
【GM】:…飛行機械は重力のままに落下。
下は濠だ、このまま墜ちればタダでは済まないね(笑)
【パズー】:GMまでノリノリでやるなって!(一同爆笑)
仕方ない…!
操縦桿を握って、再発進させようとする!(GMから判定を促されダイスを振る)…成功!
【GM】:でははばたきが再開され、水面すれすれで再発進だ。
水しぶきをあげながら進むキミたち。
しかし、目の前には岸壁が……!(爆笑)
【シータ】:パズー!?(なぜか爆笑)
【パズー】:鬼だ!このGM!!(一同爆笑)
もう、操縦桿を力の限り上に向けるっ!
「上がれえええぇぇぇっ!!!」
【ドーラ】:(突然)そこで気絶から回復!
すぐさま上昇するよ!
(判定して)…成功だね!
【パズー&シータ】:それがやりたかったんかーーーーーーいっ!!!(一同爆笑)




ほら、まさに目に見えるようではないっすか(笑)
と、このように演出で気絶したり負傷したりするのは、ストーリーを盛り上げる上でとても有効な手段だと思うわけですよ。
なぜかこのテクニックはプレイテクニック講座などで書かれてないし、システムとして導入しているのも《番長学園》しかない(《天羅万象》は負傷がルール上の意味もあるので省きました)。
なんか負けプレイの1パターンにされてる。
これはもったいないので、ぜひセッションに取り入れて(ロールプレイやストーリー重視なら特に)みよう!
負けプレイに限らず、上手く使えば“イケてるPL”“イケてるGM”と呼ばれること間違いなしだだだだ!!(笑)




注.読んだ人に言われましたが、この類の不利になる演出は『演出意図をぶっちゃけて参加者全員の了解を取る』などのフォローをした上でしましょう。
でないと、ただの困った(質の悪い)人と呼ばれ、セッションに参加できなくなる場合がありますので、注意してください。