NPCはキャラと人間の中間

今回はNPCについて。
人によってNPCをどこまで(設定などを)作りこむかは違うと思います。
緻密な人は、履歴書を埋めるかのように細かいところまで設定を決めています。
また、あまり設定を決めずにその場のアドリブやPLの好みに合わせようとする人もいます。


NPCの捉え方も様々で、FEARに属する人が関わっているサポート記事などでは、「NPCはシナリオ進行の道具」と言いきっています。
その一方で、「NPCは実在する人間のようにリアルにすべき」と主張する人もいます。


どんな設定の仕方、捉え方が正しいのでしょうか?
私は以下のように考えます。




結論から言えば、「NPCは道具ではない。細かく設定する必要はないが、即座に思い付くくらいはイメージを固めたほうがよい」というのが正答だと考えてます。
基本的にNPCの設定で決めなければいけないのは…


シナリオ内での役割
行動目的
思考・行動パターン
口調・一人称・二人称
(シナリオに関係してくる範囲での)性格
外見(性別や外見年齢または実年齢など)


くらいです。
最低限これだけ決まってれば、NPCは機能します。
ぶっちゃけシナリオに関係する設定さえ決まってれば、あとはどうでもいいのです(関係ない設定は、決めたいならどうぞ、くらい)。
ただ、セッションの展開次第では本筋から離れた設定について(好きな食べ物など)言及されるかもしれません。
そんな時に「決めてない」では興ざめです。また、そうしたなんでもないところからNPCへの愛着が深まれば、これほど良いこともないと思います。
なので、そのNPCがどんな人なのか、即座にイメージできる程度の設定をしておくようにしましょう。




設定はそれでいいとしても、問題はNPCの演じ方です。
持論ですが、NPCのセリフなり行動を、そのNPCになったつもりで描写してください。
セリフは棒読みでもいいのですが、そのNPCの口調で、性格に合ったセリフを言うことです。
行動の仕方や描写も同じです。
でないと、そのNPCのイメージが乱れて混乱の元になります。
演じる際は、あくまでNPCを1人の独立した人間として描写してください。
それだけでも、PLたちに伝わる臨場感が段違いですから。
…もっともPCが必要以上にNPCを頼りにしたり、NPCがでしゃばりそうなら、「私、NPCだからできません(この辺でやめときます)」とぶっちゃけるくらいはしてしかるべきですが(笑)
リアルといってもあくまで主役はPCですから(笑)




設定は必要な分だけ、描写はリアルに。


これがNPCを負担なく生かす方法だと思っています。


…まあ、セッションの参加者が楽しめているなら、なんの問題もないわけですが(笑)