昨日のセッションを生かそう

さて、昨日のコンベンションは散々な結果に終わったわけだが。
自分の力量のなさを認識できた、という点においては有意義だった。
と同時に。
GMの拙さがなにやら懐かしかった。
ワシが初GMした時もあんな感じだったなぁ、と不意にノスタルジーにとらわれてみたり。
特にシナリオで説明不足なところとかが、他人とは思えなかったり。
やりたいことや表現したいことは分かるんだけど…。
こないだまでのワシもあんな感じだったのか。
恥ずかしいのぅ(微妙に失礼)
…ここはひとつ、ワシが彼のシナリオのリメイクをいたそうではないか。
いい題材であるだけに、埋もれさすのはもったいない。
あ、パクリとか言わないでね?
ワシ泣いちゃうから。




さて、彼がやりたかったシチュエーションは


「PC1との絆しか拠り所がないヒロインがそれを失いそうになり、不安から暴走してしまう」


だと推測(‘推測’なのは、彼からシナリオ内容を聞いたわけではないからだ)。
題材は実にワシ好みの、いいシチュエーションである。
その線でワシなりにシナリオを作っていこう。


まず、元のシナリオではヒロインの立場が単なる軍人だったが、ここはもっとイレギュラーな感じにして、周囲からの疎外感を強調しよう。
ヒロインの不安の理由も補足したいので、実験兵器として改造されたことにする。
同時期に開発された兵器(仮にロボットにしとこう)もあり、それはヒロインにしか使えない。
どちらもイレギュラーな存在で、ゆくゆくは邪魔になることから、戦争が終われば処分される運命である。


としておけば、ヒロインの焦りや不安の理由にもなるし、最終戦闘の時に「結局あたしのそばにいてくれるのはこの子(ロボット)だけなのよ!」なんてセリフを吐かせることもできる(笑)
さらにPC1には上司からの命令で、ヒロインの世話係(という名の監視役)を担当させるといい。
ヒロイン自身、平時は日常生活もできないほど拘束されているため(暴走しても被害が出ないように)、身の回りの世話(食事など)はPC1がしなきゃいけない。
こんな状況なら、たとえセリフが思い付かないPLがPC1でもコミュニケーションはとれる、はずだ。


そして舞台背景を変えて、今回の戦いに勝てば戦争が終わると設定すれば。
ほら、処分されたくない一心でヒロインが味方ごとミサイルで吹っ飛ばす理由が立つじゃん。


レジスタンスの本拠地に落ちたヒロインは今までの境遇から逃げ出せたと思いきや、ここでも戦争の兵器として見られ、利用されようとしている。
イベントを繋いで、あるていどPC1と交流し、PC1に好意を持ってもらえたら。
ある夜にPC1にヒロインが「あたしと一緒に遠くへ逃げてほしい」と告げる。
結論を言えば、PC1がどんな返事を返そうと、この逃亡は失敗する。
利用されることへの怒りと、また一人ぼっちになる恐怖からヒロインは暴走。
相棒であるロボットと共に基地を破壊しようとする、と。
ロボットに自我があった方が面白いな、この場合。
「ニンゲン、彼女イジメル!オレ、ユルサナイ!!」
とでも言えば完璧か?(笑)




…とこんな感じで、ヒロインの設定をちょっといじっただけで相当わかりやすく、納得のいくシナリオになったのではないだろうか!?
…どっかで使おうかな、このシナリオ(おひ)