《レレレ》リプレイ 『グラフィティ〜黄昏色のポートレート』第15幕
【飛鈴】:「……」
【ポルッカ】:「……お互い難儀なものを撮ろうとしてるわね」
【飛鈴】:「それでも撮らなきゃいけない……そうでしょ?」
【ポルッカ】:「ええ……。そうね、その通りだわ」
【飛鈴】:「帰ってくるたびさ、こうして会えばいいじゃない」
【ポルッカ】:「なら、いつも必ず生きて帰ってきてね」
【飛鈴】:「約束する。そっちも危ない真似はしないで」
【ポルッカ】:「ええ」
これくらいで回想終わり。場面は現代の発電所に戻るの。ガイガーカウンターを見て、まだ安全な数値にあるのを確認した私は、奥に行こうと決意する。まだ誰も足を踏み入れたことのない、発電所の最奥に。
【GM/監督】:乾いた足音を響かせ、未踏の場所に向かうカメラマンか。
【ポルッカ】:で、しまう瞬間にガイガーカウンターの数値が見えるんだけど……。実はこのカウンター、故障してしまってるの。
【一同】:!!
【ポルッカ】:もうすでにこの発電所近辺は危険域だったの。私の体はすでに放射能に蝕まれている……。
【GM/監督】:そうきたか……。
【ポルッカ】:まあ、死んでも生き残っても絵になるからね。
【ヌレーネ】:すごい勢いで死亡フラグがたったわ……。
【GM/監督】:よし、2順目最後のリチャードいこうか。
【リチャード】:オレはアフリカに行き、現地の人に指導を受ける。
【GM/監督】:指導?
【リチャード】:気配の消し方、近付き方や待ち方など、いかに被写体に近付くかを念入りに教えてもらうんだよ。
【GM/監督】:なるほどね。
【ヌレーネ】:こっちはこっちで、緊迫してきたわね。
【リチャード】:何日か講習を受け、及第点ももらった。
【GM/監督】:あとは本番だけかな。
【リチャード】:まだもう一段階あるけどな。
【GM/監督】:ん? まあ、いい。さて、3回目だ。最後の見せ場を演出してくれ。リチャードから順に。
【リチャード】:最後にやるのは、この自然との一体化を目指すことだ。身も心も自然に溶け込んで初めて、準備完成となる。あとは撮るだけ、以上だ。
【GM/監督】:分かった。次はポルッカ。
【ポルッカ】:最奥に足を踏み入れることで、追い求めたテーマにふさわしい場所を見つけた。夢中でシャッターをきるわ。