《レレレ》リプレイ 『グラフィティ〜黄昏色のポートレート』第11幕


【GM/監督】:それが、きみの見せ場でいいのかい?

【ピカット】:それはもう少し後にしたい。飛鈴の番の時に、少し出番を拝借するかもしれん。

【飛鈴】:わたしもピカットの場面で出てきたし、いいと思うよ。

【ピカット】:恩に着る。

【GM/監督】:となれば、次の順番に回すか。ヌレーネ、頼むよ。

【ヌレーネ】:OK、あたしはいつも通り先輩を撮ろうかと思ったんだけど……学校にも出てないし、自宅にもいないのよね。

【GM/監督】:まあ、戦場に行ってるからね。

【ピカット】:しかし、ヌレーネが言うと、普通の言葉も別の意味に聞こえるな。

【ヌレーネ】:……心配してるのは間違いないのよ? 誤解のないように言っておくけど。

【リチャード】:誤解も何もないと思うぞ(笑)

【飛鈴】:(笑)

【ヌレーネ】:話を戻すわ。仕方ないから、街中で写真を撮るんだけど、いい写真が撮れないのよ。それで、自分が誰を夢中で撮っていたのか、つくづく思い知るの。
「先輩……!」
 もう、ヌレーネの胸は張り裂けそうよ。

【GM/監督】:そんなきみに追い討ちをかけるような事実がある。

【ヌレーネ】:?

【GM/監督】:「ピカットが学校に来ないのは、この学校の卒業生である李 飛鈴のいる戦場に向かったからだ」という噂が流れている。

【ピカット】:尊敬する先輩として、何回か話題にはしている。

【ヌレーネ】:ガッデム!!(一同爆笑)

【GM/監督】:……ヌレーネ?

【ヌレーネ】:ただでさえ危ない戦場に行ったばかりか、そこには憧れの先輩……。吊り橋効果も加わって、恋とか愛に発展するのに充分な環境じゃないの! 早くなんとかしなきゃ、キーーッ!!

【ポルッカ】:それって、ヌレーネのセリフ?(笑)

【ヌレーネ】:はっ! つい役の心情を代弁してしまったわ。

【飛鈴】:(笑)

【ヌレーネ】:こ、今回は以上よ!

【GM/監督】:なら、次は飛鈴……とピカットか。

【ピカット】:うむ。飛鈴、演出の順番は任せる。

【飛鈴】:だったら、こっちが先かな。今回は、避難所の中の写真を撮る。これも戦争ではありふれた光景のひとつ。なるたけ冷静に、淡々と撮り続ける。