《レレレ》リプレイ 『グラフィティ〜黄昏色のポートレート』第10幕
【ヌレーネ】:いわゆる、心を打つ名作ね。
【ピカット】:ああ。しかし、思うような写真が撮れずにいる。日常ばかり撮っていても、すごい写真なんか撮れないのではないか? 俺自身が命を削るような状況にいないのに、心を打つことなんかできないのではないか?
【飛鈴】:とか思っちゃったわけだ。
【ピカット】:(頷く)そして、ピカットは非日常の最たる戦場に、そこで写真を撮る先輩のところに行ってみようと思った。……そういうわけさ。
【飛鈴】:こっちに来たってことは、わたしも写っていいのかな?
【GM/監督】:会いに行ったんだから、むしろ登場すべきだろうね。
【飛鈴】:是ー是ー。
【ピカット】:やはり避難所にいるのか?
【飛鈴】:かな。
【ピカット】:なら、その避難所にやって来よう。明らかに着なれてないスーツをビチビチに着た感じでな(一同爆笑)
【リチャード】:笑いでも取る気か(笑)
【ピカット】:違うわ! こう、世の中のことなんぞ録に分かっとらん青年という描写なのだよ!
【飛鈴】:(笑)(笑)
【ピカット】:「あ、あの、来ちゃいました。先輩の手伝いをさせてもらっていいですか?」
【飛鈴】:(笑)(笑)(笑)
【ピカット】:いつまで笑っているんだ(笑)
【飛鈴】:ごめんごめん。
「なにしにきたの、こんなところに?」
【ピカット】:「え、えっと……」
【飛鈴】:「ここはあなたが来るようなところじゃないのよ? 今からでも帰ったほうがいいわ」
【ピカット】:「それは、できません」
【飛鈴】:「こんな血生臭い場所、あなたには似合わない。住む場所が違うの」
【ピカット】:「そ、そんなこと、やってみなきゃ分からないです! 僕も先輩と同じ景色が見たいんです! ここで何が見えるのか、知りたい!」
【飛鈴】:(嘆息)「……違和感を感じたら、すぐに帰ること。それが条件よ」
【ピカット】:「あ、ありがとうございますっ!」
【GM/監督】:しばらくは戦場で過ごす気かい?
【ピカット】:ああ、納得のいくなにかが得られるまではな。