《レレレ》リプレイ 『グラフィティ〜黄昏色のポートレート』第7幕


【GM/監督】:それじゃ、今度は見せ場を演出していってもらおうかな。

【ポルッカ】:見せ場もこっちで演出していいの?

【GM/監督】:ぜひ、そうしてほしい。フィルムの関係で1人につき、見せ場は3回までだけどね。人物像の掘り下げや賞に向けての準備など、物語を膨らませる方向でね。

【リチャード】:順番は?

【GM/監督】:自由にいいよ。

【リチャード】:なら、俺から行かせてもらおう。オープニングからの続きだ。

【GM/監督】:OK、なにをする?

【リチャード】:まずは撮影に最適なカメラを調達する。劣悪な環境にも耐えられる、丈夫で機能も充実したやつをだ。

【GM/監督】:ふむ。ちょうどいいカメラが予算内であるかどうかだね。

【リチャード】:カメラについてはネットやツテで調べて、予算は相場より多めに持っていく。あとは粘り強く足で探すさ。

【GM/監督】:そこまでやったんなら、見つかったってことでいいよ。カメラマンとしての描写もなかなかだしね。

【リチャード】:よし、それで今は終わりだ。

【ポルッカ】:次は、わたしで。場所はさっきと同じ。メッセージ性をいちばん強く表現できる場所を求めて、誰もいない廃墟を歩いている。

【GM/監督】:場所探しだね。それで?

【ポルッカ】:それで、何時間か探し続けるんだけど、見つからない。だから、私は先に進むのよ。

【GM/監督】:先?

【ポルッカ】:つまり、原発の奥にね。

【GM/監督】:……ずいぶんと思いきったことをするもんだ。

【ポルッカ】:廃墟になった街の写真は、もう何人ものカメラマンが撮ってきたわ。たしかに悲劇的ではあるけど、ありふれている。私はもっと、原発の根源的な恐怖を伝えたいのよ。そのためには、中枢である原発の中に入るのが一番。

【GM/監督】:ふむ……。では、きみは原発に向かったと。次のシーンは原発の中に入ったところぐらいだね。

【ポルッカ】:そうね。

【飛鈴】:終わりなら、次はわたしがいい?

【ポルッカ】:ええ、どうぞ。

【飛鈴】:宿舎とか避難所の手伝いをしてる。わたしも人が死ぬのは嫌だから、なるべく治療とかケアには参加してる。