《レレレ》リプレイ 『グラフィティ〜黄昏色のポートレート』第5幕


【GM/監督】:恋愛を絡めてきたわけだね。王道といえば王道だよね。

【ヌレーネ】:違う5人にしても、なにかしら繋がり持ってたほうが面白いでしょ?

【GM/監督】:かもしれないね。

【飛鈴】:それじゃいくよー。

【GM/監督】:OK、飛鈴のシーンだ。

【飛鈴】:わたしのすぐそばを掠めていく弾丸、遠くで砲弾の着弾音と悲鳴が聞こえる。二度と同じ時の来ない戦場で、その一瞬を逃すまいと、わたしはシャッターを切る。

【GM/監督】:ってことは、きみは戦場カメラマンかい?

【飛鈴】:うん。

【GM/監督】:反戦がテーマなのかい?

【飛鈴】:というより、なるべくリアルな戦場を撮りたいと思ってる。そこから何を感じるかは、見る人に任せる感じで。

【GM/監督】:なるほど、では日中はそうやって戦場を駆け回り、夜は宿舎か避難所で明かすわけだ。

【飛鈴】:かな。

【GM/兵士】:「ち、なんてくそったれなところだ。地獄そのものだぜ」
「メディック! メディーック!」
「オレ、この戦いが終わったら結婚するんだ……」
「母さん、もう少しで迎えに行くからね……」

【ポルッカ】:ちょっ(笑)

【ピカット】:思いっきり死にそうなヤツが何人かいるな(笑)

【GM/年長の兵士】:「どうだい、カメラマン。なんかいい写真は撮れたか?」

【飛鈴】:「ん、まあね。なにか見えそうな気がする」

【GM/年長の兵士】:「そうかい。こんなところまで来るような物好き、俺は嫌いじゃない。死ぬなよ」

【飛鈴】:「あなたもね」
 わたしは、こんなところで。

【GM/監督】:いいよいいよー! ぐっと物語に厚みが出てきた! さ、次だ、次!

【ポルッカ】:なら、私が。

【GM/監督】:OK、いっちゃってくれ。

【ポルッカ】:ーーここはチェルノブイリ。いわずとしれた、原発事故の現場よ。私は持ち前の放射能に関する知識を生かし、原発がいかに生命を蝕むのかを写真にしてるの。

【GM/監督】:社会派のカメラマンか。話がテーマ性を帯びてきたね。

【ポルッカ】:私の目的は、二度とチェルノブイリの過ちを人類に繰り返させないこと。そのために立ち入り禁止の柵を乗り越え、法も身の危険もおかして危険性を訴える写真を撮り続けてる。