《レレレ》リプレイ 『グラフィティ〜黄昏色のポートレート』第4幕


【ピカット】:「ありがとう」
 そういう間に片付けが終わって、部員と別れ、街の風景を撮り始める。そして、自宅で現像してみてみるんだけど……写真の出来に納得してないんだ。
「ああ、また違う。これは僕の求める風景じゃない。いったい、いったい何が足りないんだろう?」
 そう思い悩むのです。

【GM/監督】:いいねー! なに、主人公的立ち位置狙ってるのかい?

【ピカット】:ふ、まあな。普段は荒っぽい役回りが多いが、こういうのもできるとアピールしたいからな。

【ヌレーネ】:次はあたしがいかせてもらうわよ?

【GM/監督】:次はヌレーネか。どんどんいっちゃってくれ。

【ヌレーネ】:時間は少し戻って、まずは写真を撮ってるピカットが画面に小さく映るのよ。

【GM/監督】:ほほう、難解な言い回しだね。どう撮ればいいんだい?

【ヌレーネ】:そうね、ピカットの背中を遠くから見てる感じかしら。で、その映像でカシャリとシャッター音になって静止画になるのよ。

【GM/監督】:ああ、なるほどね。で、物陰から顔を覗かせたきみがカメラに映って……。

【ヌレーネ】:そう、はにかんだ表情で頬を赤く染めるわけよ。

【一同】:(爆笑)

【ヌレーネ】:ちょっと、なに笑ってんのよ! スタッフまで!

【ポルッカ】:ご、ごめんなさい。あんまりキャラに合わないから、つい。

【ヌレーネ】:あ、あたしだって未知の役をやってみたいのよ! それをよってたかって、ゲラゲラとぉ……。

【GM/監督】:ごめんごめん、続けて続けて。

【ヌレーネ】:おほん。
「先輩」
 って熱い視線を送りながら、ピカットを見つめるあたし。部活の後輩なのね、あたし。内気な性格で、写真部にも勇気を振り絞って入ったの。そしたら、そこでピカットに優しく教えてもらったりして、好意をもつようになって……。できれば恋人になりたいけど、勇気がなくて言えないし、近付けない。できるのは、こうして遠くから見つめて、写真を撮ることだけなの!

【ピカット】:それはストーカーというんじゃないのかい?(笑)

【ヌレーネ】:うるさいわね。乙女心よ、乙・女・心!

【飛鈴】:出番まだー?

【ヌレーネ】:あっと……。で、
(先輩の顔色が最近良くない……どうしたんだろう)
と心配してる。そんなところで紹介は終わりよ。