ジブリが好きな人には、《もののけ姫》オッコトヌシ役として有名な、森繁久弥氏が死去された。
氏本人は温厚な人柄でありながら、オッコトヌシのような勇猛な役柄もこなす名優であり、その仕事ぶりからも役者としての信念や誇りを感じさせる偉大な方であった。
いまだに、アニメは一段下、という間違った認識が蔓延る社会において、わけへだてなく真摯に演じる姿勢に、いちオタクとして敬意を払うことを禁じえない。
役者界、ひいては芸能界にとって、莫大な損失である。
もう、あの優しい翁を見れないのは残念だが、安らかな往生を心より願うものである。