デモパラ『その手』シリーズ第7話 本編17


【GM】:成功したまほ子には、100mほど先の電柱から、震え上がるような殺気を感じます。

【まほ子】:すぐにそちらを見ます!

【GM】:気付かれたことを知り、殺気は去っていきました。悔しそうな唸り声は人のものではないようです。

【まほ子】:殺気はこちらに向けられていたものですか?

【GM】:知覚か知力判定10。

【まほ子】:知覚で(コロコロ)14。

【GM】:殺気はまほ子たちにではなく、ホニャララに向けられていたようです。

【まほ子】:やはりですか。

ジョジョ】:透明獣で間違いないな。

【シルバ】:そのようだの。これで、ヤツの次の標的が分かったわけだ。

【まほ子】:その辺りは、シンジさんが合流した後で、まとめて話します。

【シンジ】:どうします? あんな調子じゃ、いつか襲われますよ?

【まほ子】:張り込みしてても、咄嗟に庇えませんしね……。

ジョジョ】:……思ったんだが、セラフィムからカラドボルグの誰かを派遣してもらえば、解決じゃないか? カラドボルグには〈音声変化〉という特殊能力があるんだぜ?

【まほ子】:〈音声変化〉? (ルールブックを確認して)ああ、「声真似ができるようになる」って書いてますね。

【シルバ】:それか、さっそくセラフィムに手配してもらうか。

【GM/高坂】:「カラドボルグですか? すみません、カラドボルグタイプの人は別の任務で出払ってますね」

【シンジ】:ええ!? いないんですか?

【GM】:前回で大量動員しましたからね。他の任務優先で手配したんで、要員は0です。

【シルバ】:……仕方あるまい、こっちだけでなんとかするしかないか。

【まほ子】:その場合の問題は、いかにホニャララさんを襲撃から守るかですね。

ジョジョ】:それなんだよな。少なくとも一発は完全に止めないとな。一般人のエナジーが10しかないから、下手すりゃ即死だぜ?

【GM】:(笑顔でサムズアップ)

【シルバ】:GMの笑顔がムカつくのう。

【シンジ】:〈磁力障壁〉と〈氷壁〉……。相手のダメージ次第じゃ、まだ足りないよね?

【まほ子】:うーん、せめて襲う瞬間に攻撃できれば、まだ違うんですが……。