デモパラ『その手』シリーズ第7話 本編14


【シルバ】:うるさいのう、ならば豚常でも行くか? 衝動も回復しきっておらんし。

【シンジ】:そうしましょう。変に部屋の中を動きまわられて、壊されたりしたら大変だ。

【GM】:では、シンジたちが部屋を出ようとすると、お茶菓子を持ってきたエレナとバッタリ。彼女は、シンジからきまりが悪そうに視線を逸らす。

【GM/エレナ】:「外出……?」

【シンジ】:おなじく目線を逸らすよ。それと同時に、夢で見た光景がフラッシュバックされる。
「うん、今日も夕方くらいまで戻らないかもしれないから」

【GM/エレナ】:「そう……」

【シンジ】:「……」

【GM/エレナ】:「……行ってらっしゃい」

【シンジ】:「……行ってきます」
 部屋を出ます。

【シルバ】:「やたらにギクシャクしとるな」

【シンジ】:「まあ、その、色々あって」

ジョジョ】:カラー挿絵的ななにかか?

【シンジ】:いや、違いますから!(一同爆笑)

【まほ子】:夢については語らないんですね。

【シンジ】:特に話す理由もないし……、あの夢自体がなんのことか分からないから。今は保留。

【GM】:さて、豚常ですが。

【シルバ】:まずは8000円分食おう。

【まほ子】:わたしもです。

ジョジョ】:俺もだな。
【シンジ】:僕も。

【GM】:では、衝動回復を各自でお願いしますね。で、食後の茶でも飲んでるとですね、明美が話しかけてくるわけです。

【GM/明美】:「ねえ、シンちゃん」

【シンジ】:「どうかしたの、明美?」

【GM/明美】:「うん、昨日シンちゃんが“被害者の共通点は声だ”って言ってたじゃない。あれから思い出してたんだけど、あのDJに声がそっくりな人が友達にいるのよ」

【シンジ】:「え!?」

【GM/明美】:「隣のクラスの子で、歌も巧くて可愛くてね。将来はアイドルを目指すみたいなことを言ってたわ」

【まほ子】:「その人のこと、くわしく教えてもらえますか?」

【GM/明美】:「は、はい、2年2組のホニャララさんです」