《ガンダム00》と《シゴフミ》を見てみた


 旧作レンタル80円だったので、《ガンダム00(無印)》と《シゴフミ》を一気に借りて、通しで見ました。

 以下、それぞれの感想。




ガンダム00

 W、SEEDに続くイケメンガンダム第3弾。
 エネルギー問題が解決したにも関わらず、軍拡競争を続ける世界。
 それに対して、私設武装組織『ソレスタル・ビーイング』が登場、武力による戦争の根絶を提唱した。
 その手段として、4機のガンダムが紛争への武力介入を行っていく。

 第1シリーズである無印だけの総括としては、劣化版《沈黙の艦隊》といったところ。
 原型が同じなのか、話の流れがよく似ている。
 通して見ると、ノッペリとしてて、いまひとつ盛り上がれない。
 キャラが多いわりに掘り下げが足りず、ただシチュエーションのノルマをこなしていた印象が拭えないせいだろう。
 また、キャラ全員を均等に描写しているため、誰かに感情移入することができなかった。
 戦闘を入れる制作上の縛りのせいで、群像劇のように集中的に描写できないのが原因だろう。
 正直、解明する伏線を絞り、それ以外は次シリーズに丸投げしていたほうがメリハリが出たかもしれない。

 あとひとつ。
 主人公の刹那と、ヒロインであるマリナが絡む理由が薄いのもマイナスポイント。
 TRPGで再現すると、ハンドアウト等で絡むことを指定しない限り、アザディスタン戦以降は交流する理由が無くなる。



シゴフミ

 強い未練や思いを胸に死んだ人間は、ただ一度だけ現世の人間に手紙を書くことで、思いを伝えることができる。
 それはシゴフミと呼ばれ、同じ名を役職とする、あの世からの使いによって現世に届けられる。
 この作品は、シゴフミで繋がれた死者と生者、そして配達人の物語。

 総括。
 どう見てもラノベです、ほんとうにありがとうございました。
 いわゆる社会問題を取り上げた鬱作品でありながら、劣化版《しにがみのバラッド。》といえるほど内容が薄い。
 たぶん《シゴフミ》の内容を100濃くすると《地獄少女》と同レベルになるっぽい。

 あと、主人公役の植田佳奈が棒であることはよく分かった(´_ゝ`)
 無感情なキャラでも微かにゆらぎみたいなのがあるのに、それが見事に表現できてませんでした。

 キャラの行動にも疑問が多く、全体的に残念な造りです。