デモパラ『その手』シリーズ第7話 本編4


【GM/明美】:「なんで、そんなことわかるの?」

【シンジ】:「……って、シルバさんが言ってたんだよ」

【シルバ】:こっちに振ってきおったか(笑)

【GM/明美】:「シルバさんが? たしかにこういう時のシルバさんは的を得たこと言うもんね」

【シンジ】:「そうそう、だから心配しないでよ」

【GM/明美】:「それでさ、その共通点ってなにか聞いてない?」




 実はここで、GMはシナリオの修正を始めている。
 オープニングに明美が登場したこと、そして人が襲われるのを目撃したことで、ある行動ができなくなってしまったのだ。




【シンジ】:「声だって聞いたよ。よく分からないけど」

【GM/明美】:「声……」
 そのまま明美は、なにかしら考えこみ始めました。

【シンジ】:落ちこんでるわけじゃないんだよね?

【GM】:ええ。なにか記憶を掘り起こしてるような感じではありますが。

【シンジ】:うん、落ちこんでるとかでなければ、いいんだ。

【まほ子】:そろそろ行きましょうか?

【シンジ】:はい。




【GM】:数時間ほどで、獣の吠える声がしたという山岳地帯にやってきました。傾斜が激しく、登山道も開拓されていない山道のため、普通の人ならすぐにばててしまうくらいキツいです。

【シルバ】:おれたちは悪魔憑きだからな。大丈夫のはずだが。

【GM】:ですね。なにか手掛かりを探すのなら、判定になります。具体的には〈知覚〉〈探索〉〈直感〉などでどうぞ。なお、目標値は公開しません。

ジョジョ】:厳しいが、仕方ないか。

【シルバ】:隠しているものを探す判定だろうからの。

【シンジ】:なら、衝動使ってない僕から(コロコロ)知覚で14。

【GM】:見つかりませんね。

【シルバ】:(コロコロ)探索で16は?

【GM】:見つかりません。

【シルバ】:1回か2回は振り直しておくか。
(コロコロ)ぬ、ファンブルか、もう1回。
(コロコロ)20いったが?

【GM】:成功です。実は18以上でした。シルバは見事、山奥の崖になっている部分で、山肌に偽装した入口を発見しました。