デモパラ『その手』シリーズ第7話 本編3
【シルバ】:ふん。ならば、山岳地帯の獣の声はどうみる?
【ジョジョ】:俺たち悪魔憑きを撹乱するために、別の誰かが吠えてるんじゃねえか? 今回の事件と山での咆哮、調査してるヤツなら関連づけないほうがおかしいからな。
【シンジ】:考え過ぎじゃないですか?
【ジョジョ】:それならそれでいいんだがな。このままだと、山に調べに行くしかない状況だったし、用心するに越したことはないだろ。
【まほ子】:陽動の可能性があると言いたいわけですね。
【ジョジョ】:ああ。
【シルバ】:さて、そんな意見も出ているが、どうする。シンジ?
【シンジ】:なんで僕に振るんですか。
【シルバ】:これも訓練のうちだ。おまえは前から、作戦会議に参加していないからな。今回はおまえが判断してみろ。
【シンジ】:……。
【一同】:……。
【シンジ】:……分かりましたよ。
【ジョジョ】:で、どうするんだ?
【シンジ】:初めの流れ通り、山岳を調べたほうがいいと思います。
【シルバ】:根拠は?
【シンジ】:ジョジョのいうように、陽動の可能性はあるよ。だけど、犯人の居場所も特定できない以上は、陽動であっても山岳を調べたほうがいいと思うんだ。最低でも、その陽動係を捕まえられるし、うまくいけば犯人を直接捕まえられるかもしれない。
【一同】:……。
【シンジ】:僕の考えは以上だよ。
【ジョジョ】:なるほど……なかなか合理的だな。
【まほ子】:お見事です、シンジさん。
【シルバ】:シンジもだいぶ分かってきたみたいだな。よし、それで行くか。
【シンジ】:あ、その前にセラフィムに行って、警戒を厳にするよう伝えるよ。ほんとに陽動だったら、被害者が増えるしね。
【GM】:了解しました。それは、こちらも望むところですから。
【シンジ】:あと、明美の様子も見に行かないと。
【シルバ】:フラグを立てる気満々だの(笑)
【シンジ】:(無視)様子はどうです?
【GM】:落ちついてはいます。ただ、恐怖がこびりついているのか、動きが錆びたロボットのようにぎこちないです。
【シンジ】:えと、じゃあ、明美に「犯人が狙う人には共通点があるみたいなんだ。あの時襲われなかったんだから、明美は大丈夫だと思う。だから、心配しないで」と声をかけます。