デモパラ『その手』シリーズ第7話 本編1


【まほ子】:それは置いといて……。これ以上は外で収集しないと、無理みたいですね。

【GM】:ではでは、オープニングを終了して、情報収集シーンへと移行しましょう。ここからは自由に情報判定可です。

【シルバ】:まずはターゲットの便宜上の呼称を決めるか。

【シンジ】:襲撃者でよくないですか?

【シルバ】:つまらん、却下だ。

【シンジ】:……さめざめと、街の端っこで泣きます。

ジョジョ】:突然変異獣とか?

【シルバ】:もうひと捻り欲しいのう。

【まほ子】:透明獣では?

【シルバ】:うむ、透明怪獣みたいでいいな。採用!

【シンジ】:じゃあ、名前も決まったところで、なにから調べます?(すでに疲れている)

【まほ子】:透明獣についてが先決ですね。

ジョジョ】:周りで最近、何が起こったかもチェックするべきだろ。

【シルバ】:さしあたっては、そんなところか。ならば、最近の出来事をおれとジョジョ、透明獣にかんしてはシンジとまほ子が担当すればよいな。専門的なことについては、おれたちには知識もツテもないからの。

ジョジョ】:まずは俺らから動くか。GM、目標値は?

【GM】:5、10、12で。

ジョジョ】:ここは〈直感〉技能で何が起きたかを察知するぜ!
(コロコロ)(コロコロ)よし、1回振り直して13だ。

【GM】:ふむ、それでは以下のことを察知しました。
 5.近々、公開オーディションが開催されるらしい。ただ、街が物騒になってきているので、屋外ではなく市民ホールを会場にするとのこと。

ジョジョ】:重体者が出てるのにオーディションだ? 少し、悠長過ぎやしないか?

【GM】:注意を呼び掛けるくらいはしてますが、それでも社会が止まるわけではありませんしね。言ってみれば、まだ3人“しか”襲われてないわけですし。

【まほ子】:“しか”って……!

【シルバ】:おれたちのときも、あれだけ大勢人間がいた。にも関わらず、襲われたのはラジオのDJ1人。だいたいは危機感なんぞもたんだろうな。
【GM】:そういうことです。続きを読みますよ。
 10.3日ほど前の郊外の山岳地帯にて、猛獣が吠えるような声がした。その山岳には、大型の獣なんていなかったはず。
 12.そういえば、街や山岳にて見かけていた犬猫や鳥などが、ここのところめったに見かけなくなった。