デモパラ『その手』シリーズ第6話 クライマックス1


【シルバ】:よしよし、撒いたところで事務所に向かうか。

【GM】:では、セラフィム事務所です。暴れた人たちに確認を取ると……。

【まほ子】:予想通り、ですか?

【GM】:はい。全員が新型インフルエンザを患い、白い車によるワクチン投与を受けてます。その後、体に変調をきたし、気付いたら暴れだしたと言ってます。

【シンジ】:取れましたね、裏付け。

ジョジョ】:あとは廃工場とやらに行くだけだな。まだ白い車は出入りしてるんだったな?

【GM】:です。

【まほ子】:出入りは昼に?

【GM】:日中ですね。

【まほ子】:となると、全員が揃う夕方や夜に襲撃したほうがいいですね。

【シルバ】:準備して行くとしようかの。



 各自、回復や補給を終え、夕方過ぎから廃工場へ向かった。
 一網打尽にせべく、セラフィムから応援をもらうのも欠かさない。
 集まったのは、2〜3レベルの悪魔憑きたち20人。
 ヴィシャス化した人暴れ出しても対応できる、ギリギリの人数は残しておかないといけない以上、これが今用意できる精一杯の応援であった。



【GM】:廃工場に到着しました。廃工場といっても、1つの敷地に中央・左右にの3ヵ所に工場が配置されています。

ジョジョ】:先に偵察をしておくぜ。(コロコロ)20、18、19ってことだ。

【GM】:(コロコロ)誰も気付いてませんね。中の様子ですが、工場内に白い車がズラーと縦一列に並んでます。運転手が降りたかと思えば、後ろから何かの箱を入れて、補充を開始しました。中央の工場では、白衣を着た男ーーDr.ゾルゲーーが無線などを駆使して、部下に指示を出しています。

ジョジョ】:全体で何人いるんだ?

【GM】:3練含めて30人といったところです。

【まほ子】:こっちは24人……充分対処可能ですね。

【シルバ】:よし、応援に指示を出そう。
「工場内にいる構成員の数が分かった。その人数に比例して、こちらも戦力を分ける。組んで仕事したことあるヤツらは優先で組め。振り分けは……」

【シンジ】:(振り分けを聞いて)え、僕らがDr,ゾルゲと戦うんですか! しかも、4人だけで中央練に突っ込むなんて無謀ですよ!?

【シルバ】:言い出しっぺが負担を負うのは、当たり前だろう。それにな……。