デモパラ『その手』シリーズ第6話 本編2


【GM】:よく分かりましたね。

【シルバ】:どうせカルトロップたちは今回みたく、人目も気にせずに暴れたんだろうからな。だとしたら、ゴシップ屋やマスコミが黙っておるまいよ。
【GM】:さすが裏社会に生きる男、ご名答です。
【まほ子】:それはさすがに隠れます。疑われたり、目立つ行動は避けたいですし。
ジョジョ】:だな。
【GM】:みなさんが隠れた少し後に、ワゴン車たちが到着。ドアが開けられるやいなや、レポーターやカメラマンが降りて、取材や生放送を始めます。ただの通行人にも、インタビューなどを申し出ていて、場は混沌としてきました。
【シンジ】:僕らも、何度か経験したことなんじゃないですか?
【GM】:話には聞いてましたが、シンジたちはまだ遭遇してなかったです。
【まほ子】:いけませんね……、悪魔憑きの存在はまだ公表できないというのに……。




 PCたちは悪魔憑きとして社会に溶け込んでいるが、社会から見れば、理解不能の力を持つ怪物でしかない。
 今の時点で人前で悪魔化しようものなら、迫害されて治安組織に捕まるか、研究所でモルモットにされて人生終了である。
 いちおう、悪魔憑きを保護する非公開の法律は存在するが、効力は運用者次第と信頼はできない。
 このような現状だからこそ、セラフィムを始めとした多くの悪魔憑きたちは、悪魔事件の解決に全力を尽くしている。
 そうすることで、自らが社会に害を為さない存在であること、悪かどうかは一般人と同じようにその人次第であることを、周りに認知させるのだ。
 いずれ来る、悪魔憑きの存在が社会に知れ渡る日を、円満に迎えるために。




【まほ子】:ここは一時撤収して、情報を収集しましょう。
【シンジ】:うん、まずは情報を集めないと。
【まほ子】:なのでGM、マスコミに見つからないように帰ります。
【GM】:はい。無事に帰れました。
【シンジ】:さっそく、ネットでインフルエンザや白い車、報道の規模を調べます。
【シルバ】:仕事場で、怪しいバイトがあるか聴いてみるか。
ジョジョ】:ハム仲間に、妙な臭いや薬が広まってなかったを尋ねてみるぜ。
【まほ子】:市役所で、ワクチン無料配布をしたかどうかを問い合わせます。