デモパラ『その手』シリーズ第6話 オープニング1
【GM】:さて、さっそくですが全員、清涼学園に程近い通学路にいます。
セラフィムから、またヴィシャスが暴れている、と連絡を受けたからです。
【ジョジョ】:また?
【GM】:実はここ最近、連日ヴィシャスの暴走事件が起こっているんですね。しかも、大友市のいろんな場所で同時多発しているので、セラフィムも対応に忙殺されてしまっているんです。
【シンジ】:調査もできないんですか?
【GM】:ヴィシャスの強さもマチマチなので、全レベルまんべんなく対応に当たってます。
原因の調査なんて、とてもとても……。
【シルバ】:マズイのう、シンジを鍛えられるのはいいんだが。
【シンジ】:僕は良くないです。
【シルバ】:まだ言いよるか、おまえは〜。いい加減、腹をくくれ。
【シンジ】:い・や・だ!!
【GM】:一方のまほ子ですが、清涼学園内に不審者を発見しました。事情を聞こうと近づいたところ、相手は脱兎のごとく逃走します。追いかけますか?
【まほ子】:もちろんです!
【GM】:ではでは、追いかけていくうちに、周りでヴィシャスが暴れている光景が視界の端々に映りますね。
【まほ子】:これは……。
【GM】:逃げた先が同じだったので、まほ子もシンジたちと合流。シンジたちに気づいたヴィシャスたちが、逃げられないと悟った不審者が、一斉に襲いかかってきますよ?
【シンジ】:く、悪魔化!
【ジョジョ】:悪魔化!
【シルバ】:悪魔化!
【まほ子】:悪魔化!
【シンジ】:(コロコロ)エネミー識別は成功です。
【GM】:カルトロップ・アタッカー4体です。ちなみに、〈行動値上昇〉は使用しません。
【シルバ】:ほう? なら、こちらは遠慮なくいかせてもらおうか。
シルバの宣言通り、PCは全力でカルトロップたちを攻撃。
ものの2ターン(時間にして20秒)で、全員を打ち倒した。
あっけない結果だが、3レベルPC相手にアタッカー同数なら、こんなものである。
【シンジ】:楽でしたね、今までに比べれば。
【ジョジョ】:しかし、こんなのがしょっちゅうなんだろ? キリがないぜ。
【まほ子】:わたしたちで、原因調べませんか? ここで会ったのも何かの縁ですし。