デモパラ『その手』シリーズ第5話 本編3


【GM】:さらに、異形の怪物同士が戦う動画もあります。説明では自主製作となっていますが、特撮には思えないほどリアルです。しかも、戦いの内容からして、シンジたちから見れば……。

ジョジョ】:悪魔憑きか。

【シンジ】:なんで、こんな動画挙げてるんだろ? ちょっと調べれば分かるのに。

ジョジョ】:それが狙いだろう。

【シルバ】:探さずとも、相手から接触してくるからな。シンジ、管理人の身元はつかめるか?

【シンジ】:もう少し調べないと分からないよ。

ジョジョ】:時間かかりそうだな。俺たちは聞き込みにでも行くか?

【シルバ】:よかろう、退屈していたところだ。



 聞き込み組の2人は、盗撮現場に遭遇する棚ぼたを狙っていたが、不発。
 それどころか、新しい情報すら出なかった。
 相手もそうそう、尻尾は掴ませてくれないようだ。



【シルバ】:ぬう、手がかりすら掴めんな。豚常で腹ごしらえでもするか。

【GM】:店に入ると、そこには月刊タシロを読みふける素良がいます。

【GM/素良】:「よ、なんか探しもんかい?」

ジョジョ】:まだいたのか(笑)

【GM/素良】:「いや、晩飯食いに来ただけさ。わたしゃにも仕事くらいあるぜ?」

【シルバ】:「ちょうどいい、お前は探偵だったな?」

【GM/素良】:「もちろん」

【シルバ】:「なら、その雑誌の発行者について知らんか?」

【GM/素良】:「依頼を受けてるわけじゃないから、本格的には調べてないねえ」
 持ってる情報を喋りますが、シルバたちが調べたことばかりですね。

【シルバ】:「そうか、邪魔したな」

ジョジョ】:「……いいのか? 商売の糧をそんな風に提供して?」

【GM/素良】:「別に。調査を助けるのも、わたしゃの今の仕事さね」

ジョジョ】:「なに?」

【GM/素良】:「あんたらへの協力を、安野隊長さんから依頼されてるってことさ」

【シルバ】:「あの男も心配性だな」(一同爆笑)

【シンジ】:まだ伏線張るんですか(笑)

【シルバ】:張るだけ張るにきまっとるだろ。拾えるかどうかはGM次第だが(笑)

【GM】:なんという無茶ぶり(笑)