デモパラ『その手』シリーズ第4話 エンディング1


【GM】:セラフィム事務所に戻ったシンジたちを迎えたのは、高坂や桐生、そしてもう1人見知らぬ男でした。

【シルバ】:誰だ、そいつは?

【GM】:訝しげな視線に気づいた男は、淡々と述べます。

【GM/室員】:「はじめまして、私は内閣危機対策室職員、石黒と申します」

【シンジ】:「内閣危機対策室?」

【GM/室員】:「はい、通称は“ナイキ”。極秘に設立された、悪魔憑きによる対悪魔憑き対策部隊です。私の上官は、あなたのお父上ですよ、安野シンジ殿」

【シンジ】:「父さん……?」

ジョジョ】:「その室員が何の用なんだ?」

【GM/室員】:「エレナ・エルーナの奪還任務遂行のため、セラフィムに現場の情報を聞きにきたのですが……もう解決されたようですね」

【シルバ】:「まあな」
 荷物みたいに担いどるがな(笑)

【GM/室員】:「それなら、話は早い。エレナ奪還後は、彼女を安野シンジの部屋に住まわせるようにとの命令を受けております」

【シンジ】:「は? なに言ってるんですか?」

【GM/室員】:「理由については、私も解りかねます」

【シンジ】:「待ってよ! 突然そんなこと言われて、納得できるわけないじゃないか!」

【GM】:シンジが思わず叫んだ直後、セラフィム備え付けの電話が鳴り出します。すぐに出た高坂の表情は、応対をしているうちに神妙なものになっていきます。

【GM/高坂】:そして、一端受話器を離して
 「シンジくん、お父様からです」
 と、シンジに渡します。

【シンジ】:黙って受けとります。
 「……」

【GM/シンジ父】:「話は石黒から聞いたな? 荷物等の搬入はすでに終えてある。彼女を丁重に扱え」

【シンジ】:「……何年も音沙汰なかったのに、なんでいまさら……」

【GM/シンジ父】:「用があったから連絡したまでだ。わたしとて、道楽でおまえに広い部屋を与えたわけではない」

【シンジ】:「……」
 怒りで何も言えなくなってる。ただ、受話器を握る手に力が入って、ギリギリと。

【GM/シンジ父】:「嫌ならば、おまえが出ていけ。話はそれだけだ」

【シンジ】:「……」

【GM/シンジ父】:「……もうひとつあった。くだらん人形遊びは止めにしろ。不愉快なほど無駄だ」