デモパラ『その手』シリーズ第4話 クライマックス6


【シルバ】:ちっ。

ジョジョ】:俺が調べればすむことさ(コロコロ)すまん、13しかない。

【シンジ】:僕がやりますよ。どうせ1日このままだし、あと1回くらいなら振り直せるし。
 (コロコロ)知覚で15。

【GM】:部屋の奥の壁に隠し扉がありました。鉄製かなにかのようで、かなり重いですが悪魔憑きならどうということもありません。

【シンジ】:開けます。

【GM】:不満そうな軋みをあげつつ、扉は開きました。中は殺風景な部屋で、座敷牢として使っていたようです。その奥には、鎖で壁に拘束された少女が一人。

【シルバ】:「目的の娘のようだな。さっさと保護するぞ」

【シンジ】:「分かってますよ」
 鎖を外して解放します。

【GM】:外そうとする? なら、シンジは精神判定で(コロコロ)27以上。

【シンジ】:(コロコロ)いくら悪魔化してても、出るわけないよ。

【GM】:そうすると、知らず知らずのうちに少女の頬に手をあててしまいます。すると、少女は目を覚まし、まだ虚ろなまなざしをシンジに向けます。

【シンジ】:「え、あ……」

【GM】:やがて少女は瞳を潤ませ、まるで親に見つけてもらった子供のように安堵した笑顔を浮かべ、再び気を失います。

【シンジ】:「……」

【シルバ】:「こいつも悪魔憑きだと厄介かもしれんな」
 〈魔種吸引〉しておくか。

【GM】:ああ、シルバが“魔種吸引”しようとしますが、出来ません。

【シルバ】:なに?

【GM】:相手の抵抗を打ち破れないというか、弱った状態でも格上だという感じがします。

【シルバ】:ぬう……。

ジョジョ】:「ひとまず、連れ帰るでいいんじゃないのか? 無理して〈魔種吸引〉する必要もないだろ」

【シルバ】:「まあ、仕方ないな」
 ところで、この娘の他には誰かいるのか?

【GM】:探せば分かりますが、生存者はこの少女だけです。行方不明者は全員、人形の材料になってしまいました。

【シルバ】:調べるだけ調べて、警察に突き出すか。

ジョジョ】:そうだな。セラフィムに戻ろう。