デモパラ『その手』シリーズ第4話 オープニング2
説明に納得したのか、全員振り直しせずに失敗。
さすがに、人間状態ではまず成功しない。
【GM】:では、皆さんーー桐生 蓮も含めてですがーーは、ある作品に目が釘付けになります。それはもう、魅了されてしまったがごとく。
【シンジ】:その作品って?
【GM】:これだけ人形ではなく絵なんですが、椅子に腰かけた少女です。
立てば膝まであろう、長く艶やかな黒髪。微かに潤んだ瞳は憂いの輝きを称え、唇は麗しい果実のよう。少女の愛らしさと儚さ、女性の憂いと色艶を併せ持った、この世のものとも思えぬ美しい姿です。
そんな少女の絵に、皆さんは惚けたように見入っているわけです。
【シンジ】:「うわあ……」
作品名は何になってるの?
【GM】:『幼すぎる女王、エレナ』です。
【シルバ】:「ほう、確かに見事なもんだな」
【シンジ】:「解りますか、シルバさんでも!」(笑)
【ジョジョ】:「やれやれ、なんてことだ。俺が人間のメス、しかも絵に見とれるとは……」
【シンジ】:「すごいですね、桐生さん。先生の新作ですかね?」
【GM/蓮】:「……え? ええ、そうね。そうかもしれないわ」
【GM】:どうやら、桐生蓮も見とれるあまり我を失っていたようです。
さらに、皆さんの脳裏に森の中に佇む館のイメージが強く残りました。
【ジョジョ】:館?
【GM】:のイメージですね。何のことは理解できませんが、忘れられないほど印象には残ってます。
【ジョジョ】:なるほど。
【GM】:さらに。間宮陣区郎といえば、ここ数年ほど作品を出してなかったんですが、これは初展示のようですね。ファンや有名な業界人もここに足を運んだと、ニュースなどで報道されてました。
【シンジ】:「すごいや……あの間宮先生の新作……。とうとうスランプから抜け出したんだ……!」
【ジョジョ】:「侮れん奴だな、間宮陣区郎」(笑)
【シルバ】:ハムスターに衝撃を与えるんだからな(笑)
【シンジ】:「シルバさん、間宮先生のことは当然知ってますよね?」
【シルバ】:「知らん」
【シンジ】:「知らないんですか!? 間宮先生といえば、あの有名な……」
また語るぞ(笑)
【シルバ】:また聞き流す(笑)