デモパラ『その手』シリーズ第3話 本編6


【GM】:ご理解痛み入ります(笑)
【シルバ】:なら、金北はどこにいる?
【GM】:今日は休みのようですが。
【柏木】:名前さえ分かれば、後は私が。
【シルバ】:そうか、頼む。
【GM】:〈情報技術〉〈社会〉で13てとこですね。
【柏木】:(コロコロ)出ました。
【シルバ】:ドバーン!
 「ぬはー、キリキリ吐けいっ」
【GM/金北】:「ひ、ひいいいいっ! なんだあんたらは!?」
【柏木】:「金北さん、すでに調べはついているのですよ。あ、私こういう者ですが」
【シルバ】:「素直に白状すれば、それに免じてお前のことは黙っといてやろう。しかし、白状しないとあれば、即刻バラす」  と携帯に手をかけながら……。
【GM】:〈尋問〉で12以上を(笑)
【シルバ】:ふははは、ひれ伏せ!
 (コロコロ)13。
【GM/金北】:「分かった! 洗いざらい白状するから警察は〜」
 要約すると、返済できなくなった客を施設に送るために車両を使っていたそうです。夜間列車だと思われるだろう、ということで。
【柏木】:「次はいつ走らせるんです?」
【GM/金北】:「あ、明日の深夜2時だ」
【シルバ】:「よし、よく言った。後は任せておけ」
 シンジ、〈記憶操作〉だ(笑)
【シンジ】:はいはい(笑)
【シルバ】:それが済んだら、素早く退散。
【柏木】:「やりました、あとは乗り込むだけですね」
【シルバ】:「だの」
【シンジ】:「でも、どうやって? 相手も名簿くらい持ってるんじゃないかな」 【シルバ】:「誰が紛れ込むと言った」 【シンジ】:「へ?」




 深夜2時30分。
 線路を走る一台、一両きりの列車があった。
 貨物列車ですらないそれが走るなど、そんな予定は本来ない。
 この不可思議な出来事を、事情を知らぬ街の人々は、幽霊列車などと騒ぎ立てるだけだ。
 真実を知る者はごくわずか。
 その内の数人は今、列車の“上”にいた……。
 「うわあああああっ!」
 「しっかり掴まってろよ、シンジーー!」
 「落ちたら、悪魔憑きでもただではすみませんからーー!」
 「だったら、やるなあああああああっ!」