デモパラ『その手』シリーズ第3話 本編1


【シルバ】:ええい、奇妙なコミュニケーションなんぞとっとらんで、明日に備えて家で寝ろ(笑)
【シンジ】:ちっ(笑)
【GM】:それでは翌日でございます。
【シルバ】:シンジはネットで調べろ。おれはこの辺で聞き込みをする。
【柏木】:私は新鮮組に聞き込みをしてきます。
【GM】:おなじみになってますね、新鮮組(笑)
【柏木】:持ちつ持たれつです(笑)
【GM】:それぞれ、銭若金融についての情報判定をどうぞ。
【シンジ】:〈情報技術〉で(コロコロ)
【シルバ】:おれは〈社会〉だな(コロコロ)
【柏木】:私は〈交渉〉で(コロコロ)
【シルバ】:情報を得たら、いったん合流して交換する。
【GM】:はい。では、3人が調べた結果です。
 6.金融業社の名前は「銭若金融」といって、まっとうを装った裏金融。
 8.ある契約書にサインするだけで、どんな人でも借りられる。契約書の内容は「返済できなければ返済施設へ行く」
 12.返済施設は電車の路線の端のへんぴな町「大田町」にあり、大友製薬の工場がある。
 15.深夜2時くらいに謎の列車がたまに走っている。
 18.銭若金融の社長は〔銭若 三造〕で、人身売買組織のメンバー。ただし末端中の末端。
【シルバ】:列車だと?
【シンジ】:噂というか都市伝説なんだけどね。深夜の2時くらいに、誰もいないはずの駅から列車が1両だけ発車するんだって。
【柏木】:怪しいですね。
【シルバ】:怪しいな。
【シンジ】:でも、これが関係があるのかは分からなかった。
【柏木】:なら、まずは銭若金融ですね。
【シルバ】:これ以上は、乗り込まねば分かるまい。
【GM】:というと? おとり捜査でもします?
【シルバ】:そうだな、おれが実際に借りてこよう。たのもー。
【GM】:そんな感じで入店したシルバを、でっぷりと太った油ギッシュな肉体を誇るバーコードおやじが出迎えます。
 「いらっしゃ〜い。わてが社長をしとる銭若 三蔵(ぜにわか さんぞう)でおま!」
【シルバ】:「……なんだと? 聞き取れんかった」(一同笑)