デモパラ『その手』シリーズ第3話 オープニング1


【GM】:いきなりですが、皆さんはセラフィム事務所にて集合しています。例によって例のごとく、所長の高坂に呼び出されて。
【シルバ】:構わんというか、むしろ歓迎だ。こいつ(シンジ)にとっていい刺激になるからな。
【シンジ】:そっとしといてくださいよ……。この前のことで落ち込んでるんですから。
 ああ、暴走なんてみっともないことを……。帰る時大変だったし……。



 一部のタイプの悪魔憑きは、悪魔化すると服が破けたり全裸になってしまう。
 一方、シンジが宿すウォーコイトは、よほどピッタリした服でもない限り破れることはない。
 ただし、暴走した時は別である。
 タイプに関わらず、暴走すると2回りほど巨大化してしまうため、服は全損してしまうのだ。
 シンジは予備の服を持ち歩いておらず、帰る際にはドキドキものだったという。



【シルバ】:だから、今度は暴走せんように鍛えるんだよ。
【シンジ】:大人しく家にいれば、そんなこともないですよ(笑)
【GM/高坂】:「……えー、内容を説明していいですか?」
【柏木】:どうぞ。
【GM/高坂】:「今回皆さんにお頼みしたいのは、ある悪徳金融の調査です」
【シンジ】:「あの、高坂さん?」
【GM/高坂】:「なんでしょう?」
【シンジ】:「なんでセラフィムの依頼って、そんな警察24時スペシャルみたいな内容ばかりなの?」
【GM/高坂】:「GMの想像力の問題です」(笑)
【シンジ】:おい(笑)
【GM/高坂】:「というのは冗談で……。まあ、欲求をコントロールできない人が多いということです」
【シンジ】:「……」
【シンジ】:「で、その金融屋の名前は?」
【GM/高坂】:「それは分かりません」
【シルバ】:「ちょっと待て」(笑)
【GM/高坂】:「というのも、これは外部からの依頼なんですよ」
【柏木】:「外部ですか?」
【GM/高坂】:「はい。そして、成功報酬は……聞いて驚かないでください……1人5万円です」
【一同】:『な、なんだってーー!?』
【GM/高坂】:「しかもですよ……調査経費はまた別なんですよっ!」
【一同】:『な、なんだってええええええっ!?』