《酒は辛口、肴は下ネタ》


 いろいろとヒドイ(笑)


 真っ先にそう思った、《殺戮姫》作者のみさき速先生の新連載。
 というか、ノリが《曲芸家族》や《殺戮姫》のギャグパートとよく似てて、今までのファンの人でも親しみやすいです。
 親しみやすいといえば、タイトルに下ネタと書いてあるものの、むしろ健全なくらいです(笑)
 コロコロ的下品さというか(このニュアンスで伝わるかな?)
 話の内容は、ギャグにもシリアスにもなりそうなので、SSのネタは尽きませんね。
 かくいうワシも《殺戮姫》や、デモパラリプレイの正人やシンジたちとのコラボSSを書きたい気満点です。
 そろそろコメディや、短編も書けるようになりたいですし(笑)





 笑顔で語るhige_gunが、背後に気配を感じたのは、まさにその時であった。
 ちらりと、そちらを見れば、奇妙なことに、年端もいかぬ少女が立っているではないか。
 若草色のお仕着せを纏い、艶やかな黒髪は膝ほどまで伸びている。
 少女の可憐さと、女の妖艶さを同時に醸し出すその顔立ちと体つきは、まさに傾国の姫君。
 楊貴妃クレオパトラもかくやである。
 そんな絶世の美女(美少女、と呼ぶにはあまりに美が円熟し過ぎている)が、実はまだ年の頃14 でしかないことをhige_gunは承知していた。
 美女は髪で顔が隠れるのも気にせず、気味の悪い笑みを浮かべて、何事を一心に呟いている。

 「下ネタ……うふふ下ネタ……あはははは」

 怖い。
 《リング》の貞子のようで、めっちゃ怖かった。
 気の弱い人なら、内から来る寒気でガチ冷や死してもおかしくない。
 しかし、我らがhige_gunは、ゴルゴ13もかくやの鉄面皮で話し掛けた。

 「……おまえの出番はリプレイ第4話からだろう。フライングして出てくるな」
 「……えー」
 「えー、じゃない。いいから、出番が来るまで、大人しく待ってろ」
 「はあ……。《スクールデイズ》でもやってよう……」

 たしなめられた美女は、明らかに肩を落とし、とぼとぼと舞台裏にひっこんだ。









 思いっきり脱線しましたが、《酒は辛口、肴は下ネタ》オススメです(笑)