デモパラ『その手』シリーズ第2話 本編6


【GM/右京】:「あ、安野じゃないか。ど、どうしたんだ?」
【シンジ】:「いや、どうってわけじゃないんだけどさ……。最近忙しそうだと思って。街でもよく見かけるしさ」
【GM/】:「あー、まあバイトしてるからな! ははは……先生や姉さんには内緒な?」
【シンジ】:「うん、言わないよ。(小声で)ケルベロスで働いてるなんて」
【GM】:ギクリ、と固まります。
【シンジ】:(ずっと小声で)「たぶんお金に困ってなんだろうけど、やめなよ。ああいうヤツラが約束とか守るわけないじゃないか」
【GM/右京】:「でも、今抜けたら姉さんが……」
【シンジ】:「それは僕の知ってる人がなんとかするよ」
【GM/右京】:「……」
【シンジ】:「松熊」
【GM/右京】:「本当に姉さんを守ってくれるか?」
【シンジ】:「……大丈夫だよ」
【GM/右京】:「じゃ、すぐにでもその人に連絡してくれないか? できるだけ早いほうがいいだろ?」
【シンジ】:「わかったよ」
【GM/右京】:「今夜、姉さんに事情を話すからさ。頼んだぜ」
【シンジ】:「うん」
【GM】:そう言った頃に、次の授業です。
【シンジ】:席に戻ります。
【GM】:戻ってきたシンジに、明美が尋ねますよ。
【GM/明美】:「何話してたの?」
【シンジ】:「ん、ちょっとね」
【GM/明美】:「また危ないことじゃないよね?」
【シンジ】:「違うよ、そんなんじゃないから」
【GM/明美】:「なら、いいけど……」
【シンジ】:ふう(嘆息) 放課後になったら、高坂さんに連絡します。
【GM/】:「分かりました。準備しておきますから、必要な時はいつでも言ってください」
【シンジ】:よし。あとは柏木さんと合流します。
【柏木】:こちらも情報を渡しますね。
【シンジ】:「ということは、銀行強盗は狂言みたいなもの?」
【柏木】:「そういうことになりますね」
ジョジョ】:「人間社会はよく分からんが、バレるんじゃないのか?」
【柏木】:「どうですかね。支店長が内通してますから、防犯にひっかかりはしないでしょうし、被害に遭っても保険がありますから」