デモパラ『その手』シリーズ第2話 オープニング2


【GM/冬子】:「実は、わたしの親戚が困っているので、話を聞いていただきたいと思いまして」
【柏木】:「はあ」
【GM】:冬子さんと入れ替わりで、ビジネススーツに着たOL風の女性が現れます。
 「はじめまして、松熊 沢子といいます。ご相談したいのは、私の弟についてなんです」
【柏木】:「立ち話もなんでしたね、中へどうぞ」
【GM】:沢子は冬子さんに支えられるように、事務所の中に入ります。顔は心労でやつれているように見えますね。
【柏木】:飲み物で落ち着いてもらって、話を促しましょうか。
【GM】:「かいつまんで言えば、弟の松熊 右京の身辺調査をお願いしたいと」
【柏木】:「調査は構いませんが、なぜ?」
【GM】:「最近、弟の様子が変で、理由もなく帰りが遅い時がしょっちゅうなんっす。暴走族と一緒にいるところを見た、という話も聞き心配で……」
【柏木】:これは探偵の仕事でしょうね。報酬の話もしますが……。
【GM】:沢子はそれを聞いて承諾するよ。
【柏木】:「分かりました。そういったことに聡いツテもありますので、調べてみます」
【GM/沢子】:「お願いします」
 深々と頭を下げて、部屋を出ます。
【柏木】:では、ツテを当たるとしましょうか。
【GM】:出かけようとすると、携帯が着信を報せます。相手はセラフィム
【柏木】:分かりました、セラフィムへ行きます。
【GM】:続いて、シンジのオープニング。放課後の学校が舞台で、今から帰ろとしてるところですね。
【シンジ】:特に予定もないなら、すぐ帰るよ。
【GM】:それなら明美も登場させますか。
 「シンちゃん、一緒に帰ろうか?」
【シンジ】:「あ、うん」
【GM/明美】:「帰り道も同じだしね。うちでご飯も食べてく?」
【シンジ】:えーと……。
【GM】:そんな感じで話しつつ、校門の前まで来た時のこと。
 出入口の側にいかにもなバイクが数台、エンジンをふかしています。
【シンジ】:暴走族か……やだな。
【GM】:バイクもバイクなら乗ってるヤツも、いかにもな族。彼らはシンジたちのクラスメートの松熊 右京と何事か話しているようです。