デモパラ『その手』シリーズ第1話 本編7


【シルバ】:夜のうちに拐われたとみるのが妥当だな。
【柏木】:さて、そろそろシルバたちと合流しておきたいですね。
【GM】:連絡とれますよ。
 あと、犯人たちの居場所も調べていたんでしょうし、その判定もついでに。
【柏木】:〈社会〉か〈情報技術〉でいいですか?
【GM】:OKです。
 目標値は18で。
 時間をかけるなら、再判定も可能です。
【柏木】:(コロコロ)再判定ありなら、振り直しは温存しましょう。再判定(コロコロ)出ました。
【GM】:はい、情報は合流後に出しますね。
【柏木】:シンジに電話でこれこれしかじか。
【シンジ】:「……と言ってますけど」
【シルバ】:「よし、それにはオレたちもついていこう」
【柏木】:「それでは、また」
【シンジ】:「繋がってきましたね」
【シルバ】:「うむ。こういう分かりやすい手段に訴えてくれると、こちらも動きやすい。まさにオレたち向けの仕事だ」
【シンジ】:「あの、僕たちは違いますから。ね、ミレイ?」
【GM/ミレイ】:(何度も頷いている)こくこく。
【シルバ】:くっくっく、久しぶりに腕が鳴るの!
【シンジ】:「無視された……」(一同爆笑)
 部屋の隅に、体育座りしてサメザメと泣きます。
【GM】:しばらく泣いている間に、柏木と合流しました。
 車は大きいので、シンジやシルバも充分乗れます。
【シルバ】:「それで、なにか分かったか」
【柏木】:「ええ」
 犯人の居場所を教えます。
【GM】:犯人は人質とともに、取り壊す途中の廃ビルにいます。
 目撃情報を総合すると、組長も保育士もそこに連れ込まれたようです。
【柏木】:「下の人間が動いているのでしょう、別々でなくて助かりましたね」
【シルバ】:「だな、人質は複数別々に監禁するのがセオリーだからな」
【シンジ】:「嫌な会話……」
【シルバ】:さっそくビルに向かうか。
 準備という準備もないしな。