デモパラ『その手』シリーズ第1話 本編6


【シルバ】:待て、ミレイはどっから来た(笑)
【シンジ】:え? 運ばれている時から、ずっと並走してきたんだけど。
【GM】:怖っ(笑)
【柏木】:無表情で大男と並走する少女人形ですか。
【シルバ】:都市伝説になるわ(笑)
【シンジ】:失礼なっ! 僕のミレイはそんなものじゃない! 完全完璧、どこから見ても人形なんて分からないくらい精密なんだから!(一同爆笑)
【シルバ】:そのへんで止まっとけ(笑)
【GM】:そうこうしているうちに到着するんですが、職員の様子が変です。
【シルバ】:よし、聞いてこい(言いながらシンジを投げる)
【シンジ】:ぎゃー!
【GM/職員A】:「はっ、いきなり人が降ってきた!?」(笑)
【シンジ】:「と、突然すいません。えっと……あの……な、何かおかしなことでもあったんですか?」
【GM/職員A】:「はい。たった今」(一同笑)
【シンジ】:「いや、僕じゃなくて……その……」
【シルバ】:「岸和田組から何かされてないのか?」
【GM/職員A】:「ぬあっ? あなた方は……」
【シルバ】:「まあ、頼まれてな。地上げを阻止するべく動いている者だ」
【シンジ】:「……それに巻き込まれた者です」
【GM/職員A】:「はあ……」
【シルバ】:「で? なにがあった?」
【GM/職員B】:「それが……朝から職員の一人が来てなくて……」
【GM/職員C】:「電話も繋がらないし、連絡が取れないんですよ」
【シンジ】:「今までもあったんですか?」
【GM/職員B】:「いえ、欠勤も連絡が取れないことも一度もなかったんです」
【シルバ】:「うーむ、これはもしや……」
【シンジ】:「誘、拐……」
【GM】:その言葉に職員一同が一斉にざわめきだします。誰ともなく、警察に連絡を始めました。
【シルバ】:「最初に連絡したのはいつになる?」
【GM/職員C】:「朝の9時少し過ぎです。昨日は夜の7時に帰ってます」