デモパラ『その手』シリーズ第1話 本編4


【GM】:相手も柏木のことは知っていたようです。
 何度か仕事を受けたことにしますか?

【柏木】:いいですね。それで。

【GM/男A】:「あんたがあの柏木さんか。だったら、協力してくれねえか? 今、緊急時なんだよ」

【柏木】:「相互協力で良ければ。いったい、なにが?」

【GM】:まとめると、ついさきほど親分が拐われました。

【柏木】:一番狙われやすい時期に無用心じゃありませんか?

【GM/新鮮組組員A】:「おれもそう思うけどよ。仕方ねえんだよ、ウチの親分まだカタギなんだ。護衛はいても、あんま目立つようには守れねえ」

【GM】:どうやら、会社の引き継ぎで得意先を廻っている最中に拐われたと。

【柏木】:「話がよく見えないんですが……」

【GM】:今度新しく親分になった新親分は、旧親分の一人息子なんですが、本人の希望で組を継ぐまでは普通に会社に勤めていたんです。つい先日組を継ぐことが決まり、引き継ぎ等を行なっていたんですが。

【柏木】:その時に拐われた、というわけですか。

【GM】:はい。黒塗りのバンがいきなり近づいてきて、素早く連れ去ったんですね。護衛は足止めされてしまい、妨害できなかった。

【柏木】:「分かりました、協力いたします。利害も敵も一致しているようです」

【GM/新鮮組組員A】:「ありがてえ、そんじゃ一緒に来てくれ」

【GM】:そこに組員が呼んでおいたであろう車が到着。ドアが開きます。

【柏木】:もちろん乗り込みます。
 「仲間がいます、どこかで彼らとも合流しましょう」

【GM】:柏木を乗せた車は急加速で発進し、街を爆走する。

【シルバ】:それが柏木を見た最後の日だった……(笑)

【柏木】:……おや?(一同爆笑)

【シンジ】:味方の戦力減らすなーー!?(一同爆笑)