デモパラ『その手』シリーズ第1話 本編1


【シルバ】:「さて、なにはなくとも敵地に乗り込むか!」

【シンジ】:「まだ早すぎますよ! 何の情報も集めてないじゃないですか?」

【シルバ】:「……」

【シンジ】:「……」

【シルバ】:「……よし、合格だ」(一同爆笑)

【シンジ】:「なにが!?」(笑)

【柏木】:「なるほど、今のはただのテスト。シンジくんが気付くかどうかを試した、と」(笑)

【シルバ】:「その通り」(威厳たっぷりに頷く)(笑)

【GM】:嘘くさいですのぅ(笑)

【シルバ】:失敬な(笑)
 よし、シンジ。
 さっそく聞き込みだ。

【シンジ】:だから、なんで僕から!?

【シルバ】:せっかく話しかけやすそうな、幼なじみがいるんだぞ。
 そいつから話を聞かんでどうする?

【シンジ】:(柏木のほうを見る)

【柏木】:(視線に気づいて微笑)(一同爆笑)

【シンジ】:「わかったよ……やればいいんでしょ、やれば。うう、外は怖いよミレイ……」
 明美に、ことのなりゆきと岸和田組について聞いてみるよ。

【GM】:そんなシンジを生暖かく見守りつつ、明美が答えます(笑)

【GM/明美】:「あたしもヤクザのことはよく知らないけどね。岸和田組がこの辺りにちょっかいをかけてきたのは、2〜3週間前だったの。テナントビルを立てて、儲けたいらしいわ」

【シンジ】:「それで断ったから、嫌がらせを?」

【GM/明美】:「そう、お約束通りにね。たしかに中央の通りほど賑わってないけど、ここには皆愛着もあるし。まあ、住みやすいっていうのかな。シンちゃんも、なんとなくわかるでしょ?」

【シンジ】:「うん、なんとなくは」

【GM/明美】:「まだウチとかお店だけならともかく、保育園のあるところまで地上げしようとしてるから、なおさら反対してるの」

【シルバ】:「子供にも嫌がらせか」

【GM/明美】:「知ってるのは、これくらいかな」

【シンジ】:「ありがとう。少し事情が分かった気がするよ」

【GM/明美】:「でも、なんでそんな事聞くの? 危ないことじゃないよね?」

【シンジ】:「ち、違うよ」