デモパラ『その手』シリーズ第1話 オープニング1


【GM】:さて、まず3人の状況ですが、今は大友市のとある雑居ビルの1階にある大衆食堂『豚常』にいます。
 この店、味も値段も良く、量も悪魔憑きも満足できるとあって、悪魔憑きも含めて常連客が多いです。

【柏木】:私の事務所もそこにあるということでいいですか?

【シンジ】:マンションみたいな部屋があれば、そこに住みたいな。

【シルバ】:おれもだ。

【GM】:いいですよ。
 豚常と同じビルに柏木の事務所があり、マンション部分にはシンジとシルバが住んでいると。
 ちなみに、セラフィムの事務所もこのビルにあります。

【シンジ】:なんて、準備がいい(笑)



 《デモンパラサイト》では、PCは悪魔憑きと呼ばれる超人となる。
 悪魔寄生体という謎の寄生生命体を体に宿し、異形の姿へと変身し、超常の力を振るうことができる。
 しかし、悪魔憑きの存在は公表されておらず、正体が知られれば迫害を受け、化け物として追われることになる。
 セラフィムは、そんな悪魔憑きたちを影ながら守り、普通に暮らす手助けをする相互扶助組織なのである。



【シルバ】:で、なんで、おれたちは食堂にいるんだ?

【GM】:新メニューの試食会ですね。
 豚常の主人には鳥居 明美(とりい あけみ)という一人娘がいるんですが、今回はその明美に声をかけられた、というわけです。
 みなさん、よくここで食ってるでしょう?
【柏木】:でしょうね。

【シルバ】:手料理作るような面子でもないしな(一同笑)

【シンジ】:お約束として、僕と明美は幼なじみでいいですか?

【GM】:なるほど、ちょくちょく飯もご馳走になってると……。

【シンジ】:そうそう。

【GM】:あっちのシンジも親とは暮らしてなかったですし、こちらも一人暮らしですかね。
 ミサトさん的な人もいなかったと。

【柏木】:生活費だけ振り込まれてるわけですか。

【シルバ】:どんどん設定が決まっていくな(笑)

【シンジ】:まあ、これくらいはなくちゃ(笑)

【GM】:で、目の前には明美と、彼女が考案した新メニューの数々が並んでいるわけですが……。

【シルバ】:むう!  肉まんかと思いきや、中身はレンコンの煮付けか!(一同笑)