デモパラ『その手』シリーズ第1話 PC紹介


 GMの役割。
 それは、ゲーム内で起こるイベントや事件について書かれたシナリオを用意し、運営することである。
 シナリオといっても、映画やドラマのように細かい筋が決まっているわけではない。
 あくまで起こる事件の内容や、関わりのある人物、てかがりの在処や解決の糸口などを書くだけだ。
 事件がどう解決されるのか?
 どうやって真相にたどり着くか。
 はたまた、無事に解決できるかどうかさえ、PCたちの行動にかかっている。
 GMの状況説明を聞いているだけでは、話は何も進まないのだ。
 それでは、改めて3人のPCを紹介し、物語を始めるとしよう……。




〔安野 シンジ〕14歳?男
 人形を使っての攻撃などトリッキーな共生生物、ウォーコイトの宿主たる中学生。
 幼い頃は活発な少年だったのだが、あるきっかけで、アニメ?特撮オタクでフィギュアマニアの、りっぱなひきこもりと化す。
 綾〇レイそっくりのミレイ人形を連れ歩き、辛い時には2人だけに聞こえる会話を行う。


〔白銀 シルバ〕25歳?男
 万能型の共生生物クレイモアを宿すバウンサー(用心棒)。
 共生生物の影響で銀髪になっており、迫力はバツグンである。
 なぜかシンジをたくましくしようと、事件にひきずり回しているが、余計に悪化させているようにしか見えない。


〔柏木 広太郎〕26歳?男
 盗賊としての役割もこなす軽戦士タイプの共生生物、ファランクスを宿す探偵。
 パーティーの中では一番の大人で、もっぱらシンジとシルバのやりとりを暖かい目で見ている(だけ)。
 が、いったん事件解決にのりだすと驚くほどの適格さで行動する。