悪夢迷宮の具体例
〜ヘンゼルとグレーテルの森〜
鬱蒼と植物が繁りながらも、どこか殺風景な森。
地面には至るところにパンのくずが落ちており、奥へと点々と続いている。
森の動物たちは皆殺気だっていて、絶えず鳴き声や唸り声が響き、森にいる者の恐怖心を煽る。
自然を利用した罠が仕掛けられ、殺気だった動物たちが襲いかかってくる。
〜天神さまの細道〜
神社の鳥居から続く、この世ではない世界へと至る道。
天神さまのいる場所へ続いているとされ、たどり着いた者の願いを叶えるという噂があるが、確かめようとした者は1人も戻ってきていない。
入口から入ると、かごめかごめの歌が響き、時折楽しそうな子供の笑い声が聞こえるという。
〜おもひで村〜
かつてダムの底に沈んだはずの村が、なぜか当時の面影そのままに現れた。
村と引き換えになるようにダムが消えてしまっている。
調査のために村に向かったハンターたちの証言によれば、他の場所へ移ったはずの住人たちが、当時の生活を繰り返していたという。
彼らの中には、すでに死んだ者もいたそうである。
こうした悪夢迷宮は地域を問わずあるようで、心の闇の深さを表したものとして、ハンターたちの間でも有名な迷宮のひとつとなっている。