TRPGを遊ぶ時、絶対やっちゃいけないこと


 TRPGの作法について、あちこちで様々な論考や論議がされていることは、少しTRPG記事を検索した人なら、理解していただけると思います。
 ある行動が正しいか間違っているかは、TPOによって変化しているため一概には言えないのですが、たった一つだけ、確実にやってはいけないことがあると考えています。


 それは、『変な意地を張ってはならない』ということ。


 特にアドリブで何かを処理したり、話を進める際には
決して
絶対
何がどうなっても
やってはいけません。
 セッション中のルールの過度な議論も含まれます。
 これはPLはもちろんですが、GMは特にです。
 変な意地を張って失敗した実例は、公式リプレイなどでもいくつか載っています。
 ……まあ、ほとんど清松みゆきさんGMのリプレイなのですが(爆)


 氏の著作で言うなら、たとえば旧ソードワールドリプレイ第三部の1話目。
 PCたちが事件の全貌を見抜き、戦闘無しで解決しようとしたのを、強引に戦闘に持っていき、必要のない死者まで出しました。
 続く第四部ミラルゴ編でも、PCが機転を利かせて状況を逆転させたにも関わらず、わざわざNPCをキレさせて(自分がキレて?)戦闘を起こし、再び無駄な戦死者を生産。
 そのたびに、PCは悲鳴をあげてました。


 TRPGとはメンタルなゲームであり、気持ちに余裕を持たないと満足に遊べない、少し面倒なゲームです。
 たしかにじっくり考えた事件をあっさり解かれたり、策が不発に終わるのはムカつくかもしれません。
 が、それでキレるのはゲームを遊ぶ人の態度ではありませんし、幼児のすることです。
 用意したトリックを、PCが見事な機転で切り抜けたなら、GMは「ほう」とでも感嘆の声をあげ、その叡知を讃えましょう。
 考えた策が不発に終わったPLは、いつまでも未練を残さず、次にどうするかを考えたほうが生産的です。


 つまらない意地より、前向きな心。
 TRPGを遊ぶ者なら、それくらいの余裕は欲しいですね。
 ……自戒も含めて(笑)