《放課後保健室》


 友人が読め読めと強烈プッシュしてくるので、全巻読んでみた。


 あらすじとしては。
 上半身男で下半身が女という体に生まれついた主人公が、地下にある保健室で特別な授業を受け、自分のアイデンティティを模索していく、というもの。
 保健室での授業というのがかなり特殊で、夢の世界にて行なわれる。
 その辺りは《ナイトメアハンター=ディープ》の参考になるので、TRPG者もチェックしておきたいところ。


 作品自体もとても面白い。
 描写や雰囲気作りがすこぶる上手で、ごく自然に、しかし深く作品世界に没頭できる。
 また、深く重いテーマも含みながらも、読者によけいな負担をかけないように細心の配慮がなされている点は、さすがプロ。
 良い作品に出会えて、勧めてくれた友人には感謝だ。
 ただ、友人が言ってた感想とワシの抱いた感想は違うが(笑)
 いや、友人よ。
 どう見ても、その受け取り方は無理なんだが(笑)