セッションにあなたがいる理由


 「きみたちがいて、ぼくがいる。 それでいいじゃあ〜りませんか」


 吉本のお笑い芸人チャーリー浜のセリフである。 
 コントでも言っていたのでギャグなんだろうけど、なかなか真実をついたものだと思う。
 ことコミュニケーションにおいては、すごく大事な事だ。
 もちろん、コミュニケーションのゲームであるTRPGにとっても。


 ワシは褒められたり、「楽しかった」と言ってもらっても、不安を感じてしまう。
 性格だろうか?
 PLの時には……
 GMに負担をかけなかったか?
 他のPLの邪魔をしてなかったか?
 雰囲気を壊すような発言をしてなかったか?
 GMの時でも……
 PLの思惑を上手く拾えたか?
 満足させることはできたか?
 出番が少なくて退屈していなかったか?
 そんなことをつらつら考えてしまう。
 同じようなことを考えている人は少なくないはずだ。
 特に経験の浅い人は。


 ただ最近は考えを変えた。
 反省は相変わらずしてるが、不安を感じなくなった。
 お世辞を言う人がいない環境にいる、というのもあるけれど、あなたがいてぼくがいるから面白いと思うようになった。
 多分、そのセッションが面白かったのは、その人がいたからだ。
 そのメンバーでなければ、体験したような面白さはなかった。
 その人が参加しただけでも意味があるのだ。


 だから、あなたがここで書いたような不安を感じているようなら、もう少し安心していい。
 あなたがいたから、そのセッションは面白い。
 あなたが参加していることが面白いセッションに繋がったのだ。
 あなたは面白いセッションをするために参加した。
 そうだろう?