ソルティレイ8巻
〜第15話 辿り着いた場所〜
彷徨うソルティは、荒野で少年ウィンと老人に出会う。
世捨て人の老人と、廃棄物で飛行機を組み上げるウィン。
そんな2人と共同生活を始めたソルティ。
飄々としたウィンはソルティに、様々な思いを伝える。
2人で組み上げた飛行機で一緒に空を飛んでいた時、ソルティは再び悲しみに出会ってしまう。
一方、抜け殻と化しているロイをミランダが一喝。
目が覚めたロイは、ソルティを探す決意を固める。
〜第16話 冗談です、半分〜
ウィンの死後、老人からウィンの過去を聞き出したソルティは、単独で飛行機の修理を始める。
ロイもミランダたちのサポートを受け、地道に足取りを追っていった。
そしてついに飛行機は飛び立ち、ロイは荒野へと足を踏み入れる。
何も捨てないことを選び去ったソルティを見送りながら、老人は捨てたはずの過去に思いをはせる。
そこで老人は、過去に囚われた男の野望の健在を感じとる。
その頃、企業RUCでは私設警察内にて、新たな人材が登用された。
その者の名は、ローズ・アンダーソン……。
ウィンは花火のようにパッと現れパッと散った、印象的なキャラだ。
ソルティのアイデンティティの確立を促しつつ、自らのエゴさえも叶えて昇華してしまった、屈指の名キャラである。
いい作品には、短い出番でありながら強く印象に残るキャラがいる。
ウィンは間違いなく、そういうキャラなのだ。