ヒトモドキ エンディング1


 そこには2人。
 2人しかいなかった。
 世界の真実を知らずに生きてきた少女と、そんな人々を守るために戦いに身を投じた少女と。
 変身を解き、紅蓮の魔神から少女に戻る。
 少女の体は至る所が傷つき、血が滲んでいた。
 しばらくの沈黙の後、ショウコは由衣に語りかける。
 どこかぎこちなく、不自然に明るく。




【ショウコ】:「……ま、これがあたしのもう1つの姿ってわけ。……怖かったでしょ?」


【GM/由衣】:「うん……怖い」


【ショウコ】:「でしょ? そりゃそうだよね。あたしでも、さすがにゲッて思っちゃうもん!それに……」


【GM/由衣】:「……でも」


【ショウコ】:「え?」


【GM/由衣】:「……怖くない」


【GM】:そう言うと、由衣は制服のポケットからハンカチを出し、まだ出血を続けているショウコの傷口をそっと拭きます。


【ショウコ】:「由衣、ちゃん」


【GM/由衣】:「ありがとう……ショウコ、ちゃん」


【ショウコ】:「由衣ちゃん……」
 ちょっと泣きそうになります(笑)
 「……帰ろっか?」


【GM/由衣】:「うん」


【GM】:身体を気遣ってか、肩を貸そうとしますよ。


【ショウコ】:それは甘えようかな。
 正直、ほんとにボロボロだし(笑)