ヒトモドキ クライマックス2


義経】:……敵がザコっぽいな(笑)


【ショウコ】:ザコいよねー(笑)


【まほ子】:ザコですね(笑)


【GM/ガトリング男】:「ザコザコうるせえええぇっ!? 行くぞおおおおおおぉぉっ!!」


【まほ子】:そういえば、敵はたくさんいるんですよね?
 手を分けたほうが……。


【GM】:あ、それは……


【GM/エル】:「周りのヤツらは……」


【GM/エム】:「あたいたちに任せな!」


【GM/エス】:「由衣お姉ちゃんは、エスが守るからっ!」


【GM】:……というわけで、ガトリング男以外の部隊は、エスたちが受け持ってくれます。
 ガトリング男のグループ以外は、武装した人間ですから。


【ショウコ】:「なら、あたしたちは、ガトリング男たちのチームに集中ね!」
 戦闘態勢をとる……前に、由衣ちゃんと言葉を交わすよ。
 「これから由衣ちゃんにはショックなことが起こるかもしれない。けど、あたしはあたしだから。それだけは信じて」


【GM/由衣】:「……え?」


【ショウコ】:『悪魔化』(デモニックフォーム)!!


義経】:こちらもだ。
 『悪魔化』!


【まほ子】:「泣いても許しませんよ!」
 『悪魔化』!!



 由衣の前で紅蓮の魔神に、氷鎧の騎士に変身するショウコたち。
 怒りと決意と悲しみと。
 様々な思いを込めた戦いが始まる。
 それは凄絶ながらも、見ていた者にどこか美しさすらも、感じさせたのかもしれない。
 炎を纏って敵陣に突進するショウコ。
 氷の刃をもって、斬り伏せる義経
 鉄板をも貫通する圧力の水を射出し、狙撃するまほ子。
 戦いはやがて、ショウコたちの勝利によって幕を閉じる。




【GM/ガトリング男】:「お、俺はザコじゃ……ねぇ」


【GM】:その言葉を最後にガトリング男は膝から崩れ落ち、倒れて動かなくなりました。
 見回せば、他の部隊も同様に倒されています。
 後、立っているのは、呆然とする隊長のみです。


【GM/隊長】:「バカな……バカな、バカなバカな! このわたしのっ! 完璧な布陣が!?」